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自衛隊の派遣が決まったイラクでは、日本のNGO(非政府組織)も人道支援活動を続けてきた。現地の治安情勢が悪化し、いずれも一時、国外に退避している。NGO関係者は一様に、自衛隊派遣によって現地の日本人が狙われる可能性が高まることを懸念した。
10日夜、イラクで民間の支援活動を続けていた最後の日本人で、NGO「JEN(ジェン)」の赤堀久美子さん(28)が帰国した。成田空港内で記者会見した赤堀さんは、自衛隊派遣について「今の治安状況では間違いなく、抵抗する人たちのターゲットになる。来ないほうがいい」と反対する考えを示した。
赤堀さんは現地スタッフとともに戦争で荒れ放題となったバグダッドの三つの小学校で、トイレの新設や電気配線の修理などをしてきたが、治安悪化を受けて、予定より10日早く帰国した。「NGOが人道支援を行っているなか、自衛隊も同じ人道支援をうたっている。混同されて、民間人も狙われる可能性が高まる」と述べた。
96年からイラク北部で医療支援を行い、今年も4月から先月中旬まで、活動した「ピースウィンズ・ジャパン」の広報担当、三沢一孔(かずよし)さん(36)は「平和外交などで好感を持たれてきた日本のイメージが、軍事支援として受け止められ、感情が変化する懸念がある」とNGO活動への影響を懸念する。「イラクでの緊急の課題は、医療支援やテント生活者へのサポートだが、かなり危険度の高い地域でもNGOが現地スタッフらを通じて活動している」とも話し、陸上自衛隊による医療活動の必要性を疑問視した。
医療支援をしてきた日本国際ボランティアセンター(JVC)代表理事の熊岡路矢さんは、イラクでは労働人口の約6割が失業していると指摘し、「自衛隊派遣はイラク人の雇用を生まず、経済復興の遅れが占領軍への反感と不信を招く」と話している。
【宍戸護、山下修毅、早川健人】
[毎日新聞12月11日] ( 2003-12-11-00:55 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031211k0000m040127000c.html
★ 参照書き込み
『復興事業を丸取りする自衛隊は敵意をもって見られることになる』
( http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/491.html )