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(回答先: 「憲法」は「権力の暴走」に対する歯止めであり、「権力」への「命令」である 投稿者 縄文人 日時 2003 年 12 月 10 日 12:09:28)
縄文人さん
憲法に関する投稿をしようと思って準備していたところで、貴殿に先を越されてしまいました。全く仰るとおりと思います。
憲法の大きな特徴は為政者の行動を抑制しているところです。だから戦争、革命といった大きな変革の後に、反省を込めて憲法が作られたり、もしくは既存の憲法が改正されるわけです。その場合戦争や、革命の対象となった専制的体制への反省から、非常に進歩的な憲法が導入されることがあります。ワイマール憲法もこの類です。戦争の直後にGHQに勤務していた米国の文官はニューディーラー(ニューディール政策の支持者)が多く、日本国憲法の担当者も非常に進歩的な思想の持ち主だった関係で、このように思い切って民主的な内容になったといわれています。(例によって背後にはもっと複雑な事情があった可能性もありますが)
戦争放棄ほど優れた思想はありません。「愚考さん」も言っているように、「普通の国」になるために再軍備するのではなく、他の国にもこの思想を売り込むことで、「人殺しを国家の業務として執り行うことを廃止した普通の国」を増やす努力をすべきです。
昔野坂昭如が「軍備がないためにソ連になめられて侵略されたら、降伏すればいいじゃないか。ウチの娘が戦争で殺されるよりは、ソ連兵相手の娼婦になってもいいから生きていてほしい。」と言いました。極端な表現ではありますが共感できる発想です。
最後に一つだけ指摘させてください。貴殿が言及している憲法学者はもしかして小室直樹でなく、小林直樹だと思いますが。勘違いだったらご容赦ください。