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昨日の閣議決定で、自衛隊をイラクに「派兵」することが決まりました。
昨日決まったというよりは、これはもう最初から決まっていたことでしょう。
で、さっきもテレビで侃々諤々の議論が行われていましたが、
「御用学者&御用評論家」たちの言い分はこうです。
「いまイラクの人たちが死んだり苦しんだりしているのに、
それをそのまま放っておいていいのか。
目の前に溺れて叫んでいる子どもがいるのだから、
手を差し伸べて、助けてあげるべきではないか。
しかしいまイラクは危険だから、自衛隊が行くしかない」
なるほど、そこからは「人道支援」の香りが漂ってきます。
こういった言葉に、多くの人々は心を動かすのでしょう。
確かに、ライフラインの建設や、人道支援は急務だと思います。
しかし問題は、「自衛隊」が「そこ」に「出て行く」ことです。
「そこ」は「戦地」であり、「戦地に武器を持って出て行く」。
これは明らかに憲法に違反するだけでなくに、イラク特別措置法にも違反します。
いま思うにあの「9.11」から「無法地帯」が広がってきています。
「国際法」「国連」もすっかり無力化しましたし、
アメリカでも日本でも「憲法」に違反した「法」が飛び出してきました。
それくらい「9.11」には、威力、破壊力がありました。
だからこそ、世界でも希有な憲法を持つ日本は、
「無法地帯」に自らも憲法や法を無視して出かけていくのではなく、
人類が長年の愚かしい経験を経て結実させてきた
「法」の意味するものを世界に向けて語りかけるべきだと思います。
日本が「平和憲法」に拠ってすっくと立ち、だから「派兵」はしない…と。
そして、ライフラインの建設や人道支援を別なかたちでやったらどうでしょうか。
これに関しては、すでにイラクで支援活動をやっている
ケン・ジョセフさんも発言しています。
イラクでは日本からの支援を待っている。
しかし「軍隊」が来るのには反対している。
もし日本が自衛隊を送ったら、NPO&NGO活動にも支障が生じる。
日本の活動に「色」がついてしまう…と。
あるサイトで、こんなことを言っていた人がいました。
自衛隊にあげる日当の3万円を民間の企業やボランティアに出したら、
間違いなく支援にかけつける人たちがいる。
これは決して「空勇気発言」ではありません。
その証拠に、イラク戦争が始まる前には「人間の楯」が駆けつけましたし、
民間企業の中にだって、それが人道支援と仕事の創造に結びつくと思えば、
「自己責任」のもとに「救援事業活動」を検討するでしょう。
実際、アフガンでは「ペシャワールの会」の中村医師が、
いまや医療活動だけではなく、井戸掘りや灌漑事業までやっています。
彼らは政府からの支援金などなくても、寄付によって救援活動をやっているのです。
日本人はそう見捨てたものではありません。
以前、中村医師のお話を聞いたことがありますが、
「危険な現場」にいる彼らは、日本が自衛隊を出すことをとても懸念しています。
もし日本が自衛隊を出したら、民間の救援活動までが危険にさらされるからです。
ケン・ジョセフさんや中村医師たちの「現場の声」を政府が無視しては、
今後の民間活動をすら制限してしまいます。
「御用学者&御用評論家」たちは、彼らの活動にどう責任を持つのでしょうか。
今回の自衛隊派遣では、人件費だけでもすごい税金が使われます。
莫大なそのお金と設備などを、
そっくりそのままNPO&NGO活動に差し向けたらどうでしょう。
「彼ら」は「自衛隊」以上に、それを生かして使ってくれるはずですから。
ジョセフ・ケンさんの発言
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=120
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=121
中村哲さんのメッセージ
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=116