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(回答先: イラク支援:自衛隊派遣を閣議決定 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 09 日 19:20:46)
イラク復興支援に関する基本計画は、これまで陸上自衛隊が参加した国連平和維持活動(PKO)などと異なり、テロ攻撃を想定した大型の武器、装備を盛り込んだことが特徴だ。政府としては、外交官殺害事件などで改めて治安の悪化が浮き彫りになった直後だけに、安全確保を重視する姿勢を示した格好だ。
防衛庁がとくに警戒しているのは、車両による自爆テロだ。陸自幹部は「駐屯地から100メートル以上離れたところで阻止しないと、こちらが被害を受ける可能性がある」と分析している。拳銃や小銃、機関銃では射程が短く、相手に近づかないと対応が難しい。
今回、携行が認められた対戦車用の84ミリ無反動砲(射程700―1000メートル)と110ミリ個人携帯対戦車弾(射程500メートル)は、離れた場所にいる敵に対応できる。敵を直撃するというより、自衛隊員の制止や警告を無視した車両を威嚇したり、爆風で制止させたりすることが狙いだ。
通常、駐屯地の警備などを担当する小銃班(約10人編成)は、無反動砲1門、機関銃1丁が配備されている。それぞれ担当が2人つくので、個人携帯対戦車弾は残る6人が携帯する。とくに、無反動砲は対戦車弾以外に、発煙弾や照明弾なども使うことができる。夜間の移動や敵に襲われた場合の緊急連絡用としても重要だ。
警護用車両として、陸自は機関銃を搭載した最新型の軽装甲機動車や、内部からの視野が広い装輪装甲車を使用する。いずれも最高速度は時速100キロと機動性に富み、一定の銃撃を防ぐことが可能だ。
今回の装備について、石破防衛長官は9日の記者会見で「(安全確保に)必要なものであり、(周囲に)過度の威圧を与えず任務を遂行するのに効果的なものだ」との認識を示した。
ただ、自衛隊は実戦経験がないため、「緊急事態に訓練通り対応できるかは未知数」(防衛庁幹部)との懸念もある。さらに、テロ攻撃が過激になれば、自衛隊の安全を守るためにも新たな武器を追加するケースが出てくる可能性も否定できない。準備段階での訓練の充実とともに、政府の柔軟な対応が必要になる可能性もある。
(2003/12/10/01:39 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20031209ia29.htm