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【モスクワ=古本朗】モスクワ中心部のクレムリンに面する名門ホテル「ナショナル」前で9日、チェチェン女性3人による自爆テロと見られる爆発があり、通行人ら6人が死亡、13人が負傷した。死者数には、テロ犯の女性3人が含まれている模様だ。
現場の数十メートル北側には、選挙(7日投開票)で政権与党が大勝したばかりの連邦議会下院があり、捜査当局は、下院ビルを狙ったものの爆破装置の誤作動で失敗したのではないか、と判断している。
被害者の中に日本人が含まれていたとの情報はない。
インターファクス通信が、捜査情報として伝えたところによると、9日午前10時40分(日本時間午後4時40分)ごろ、同ホテル脇の歩道で2人の女性が通行人に近づき下院ビルの場所を尋ねた直後、爆発が起きた。爆破装置は1人の女性の身体に取り付けられていたものとみられる。もう1人の女性も同様の爆破装置を身に帯びていたが、爆発せず、爆弾処理班が死体から取り外し処理した。タス通信によると、女性の1人は「チェチェン武装勢力のテロ訓練を受けた」経験を持ち、指名手配中だった。
チェチェン武装勢力が首都モスクワで引き起こした重大事件には、死者129人を出した昨年10月の劇場占拠テロ、十数人が犠牲となった今年7月のロックコンサート会場での自爆テロがあるが、今回の爆破テロは国家権力の中枢クレムリンから至近距離で発生したものだけに、プーチン政権、ロシア社会が受けた衝撃は深い。
(2003/12/9/22:51 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031209i111.htm