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(回答先: 小泉首相、イラク自衛隊派遣で会見 [読売新聞]【これが「国民の理解を得るための十分な説明」?冗談ホイホイの焼き直し発言】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 09 日 19:17:25)
イラク支援:
憲法前文を強調、9条議論を封印 小泉首相会見
イラクへの自衛隊派遣に関する基本計画の閣議決定を受けた小泉純一郎首相の9日の記者会見は、憲法前文の理念を強調することで、整合性が問題となる「9条」論議を事実上封印した。派遣意義については日米同盟と国際協調の両立という「合わせ技」で説明を試みたが、答えにはぐらかしも多く、派遣の具体像も触れずじまいに終わった。その語り口からは率直さと深みを欠いた印象が否めず、説明責任は今後の国会での論戦に積み残された。
「自衛隊は戦争に行くんじゃありません。武力行使はしない」。首相が記者会見で憲法9条との関係について語ったのはわずかしかない。あとは「日本国民の精神が試されている。国際協調を掲げながら、日本だけが行けないと言えますか」と言葉を継いで国際協調主義を掲げた憲法前文の意義を強調し、派遣論拠に結びつけた。
憲法前文と、戦争放棄をうたった9条の整合性は、これまでも国際貢献論議で取り上げられてきた。今回は派遣賛成論者から「『非戦闘地域』の画定は困難」との指摘が相次ぎ、首相自身も「必ずしも安全とは言えず、危険がないとは言えない」と認めざるを得ない状況では、9条論を意図的に回避した苦肉の策といえる。
派遣意義については、かねて強調してきた「テロに屈しない」との論理よりも、むしろ日米同盟と国際協調の重要性を強調した。一本調子に「テロに屈しない」と唱えるよりは、語ろうとする努力の跡はうかがえたが、多くの国民が抱く「対米追随」との疑念を払しょくしたとは言いがたい。
記者会見は自衛隊派遣への理解を求めるため首相自身が望み、セットした。身内の与党からも「説明不足」と批判されているだけに、8日は執務室にこもり、自分の言葉で語ろうと鉛筆を手に発言を考えていたという。
閣議決定を受けて政府は国内テロ対策の強化にも乗り出したが、国内にテロが波及する可能性を問われて「危険は(2年前の)9・11テロの時からある」と応じる首相の発言からは、誠実さはあまり感じられなかった。【人羅格】
[毎日新聞12月9日] ( 2003-12-09-20:22 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20031210k0000m010077000c.html