現在地 HOME > 掲示板 > 戦争44 > 327.html ★阿修羅♪ |
|
王様は裸だぁ!
「裸の王様」というお話があります。
「着るもの」に目がない王様に対して、
悪知恵に飛んだ「仕立て屋」が「正直者」にしか見えないという服を仕立て、
王様も家来たちも、また民衆も、みんながみんな「正直者」であるふりをして、
実は「裸」の王様におべっかをつかうというお話です。
これに対して、素朴で本当に正直な一人の少年が、
「王様は、裸だぁ!」と叫びます。
そしてその一言から、「見えない服」の正体が暴かれます。
少年は、ただ「事実」を正直に言っただけでした。
例の「空気の研究」で言うならば、
「正直者であるふり」が成り立つのは「空気」の呪文わざであり、
その「空気」を一瞬にして吹き飛ばすのは「事実」の指摘です。
「裸の王様」のブッシュ&小泉版を書いたら、どうなるでしょうか。
ある国に「戦争と商売」に目のないブッシュ王がいました。
王様は、毎日毎日戦争を仕掛けることを考え、
実際、これまであちこちで戦争をやってきました。
戦争をすれば、王様は喝采を浴びることができるし、
大いに儲けることもできたからです。
あるとき、悪知恵に飛んだ「戦争仕掛け屋」がやってきました。
そして言いました。
「自由・民主主義・解放・正義・人権・国益・自国防衛のための先制攻撃・対テロ戦争」
という呪文を唱えれば、いつでも、どこに対しても戦争が可能ですよ。
もっとも、それには「そのための仕掛け」が絶対に必要ですけれどもね…と。
王様の注文を受けた「仕掛け屋」は、さっそく9.11を仕掛けました。
この仕掛けは非常に強力で、9.11という呪文さえ唱えれば、
自国防衛のための先制攻撃が自由にできます。
実際、アフガンでもそれは成功し、イラクでも成功したかに見えました。
呪文をかけられた外国の王様たちが、「対テロ戦争」の応援をしてくれたからです。
そのなかでも特に頼もしく思えたのは、ブレア王と純ちゃんライオン王でした。
ブレア王は実戦面で大活躍してくれましたし、
純ちゃんライオン王は、お金はいうまでもなく、
どこよりも真っ先に「王様は素晴らしい!」と大声で絶賛してくれたからです。
実は、このことに非常に大きな意味がありました。
だって、これまでは「平和憲法」のゆえ絶対に外国に軍隊を派遣しなかった国が、
今回は勇んで「自衛」の軍隊をイラクにまで派遣してくれるからです。
これは、今後の戦略を進める上で、非常に効果的です。
なぜなら、そこからさらに「熱い空気」が発生していくからです。
つまり、あれだけ非戦・平和でやってきた国が「派兵」するのだから、
きっとブッシュ王の戦争は「正義」そのものなのに違いないと、
多くの国の王様たちは、きっとそう思うにちがいないからです。
しかし……
「自由・民主主義・解放・正義・人権・国益・自国防衛のための先制攻撃・対テロ戦争」
という呪文を唱えながらイラクで行われている「事実」は、
実は、すべてその反対であるという「事実」が、漏れこぼれて伝わってきました。
みんなは心の中で「王様のウソ・仕掛け屋のウソ」を感じながらも、
それを正直に言ったりしようものなら「不正直・非国民」と言われるのが怖くて、
ただ「空気」に染まったまま黙っています。
そして、「誰か、早く本当のことを言わないかなぁ」と待っているのです。
だから、みんなで大声で、はっきりと言いましょう!
「王様は、裸だぁ!!!!」と。
大事なことは、いま起きている「事実」を、正直に言うことではないでしょうか。
http://www.creative.co.jp/
裸の王様【プレビュー版】
http://www.so-net.ne.jp/storygate/story/hadaka/digest.html - 1k