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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031219-00000205-yom-int
【エルサレム=佐藤秀憲】イスラエルのシャロン首相は18日夜、テルアビブ近郊で演説し、新和平案「ロードマップ(行程表)」でパレスチナ自治政府に求められている「過激派解体」が数か月以内に実現しない場合、ヨルダン川西岸とガザ地区で、「パレスチナ人を(イスラエルから)分離するため、単独で安全保障上の措置を取る」と言明した。
シャロン首相は、分離のため「暫定的な安全保障ライン」を画定すると述べ、「分離フェンス」建設やユダヤ人入植地の再編などによって、物理的にパレスチナ人を封じ込める方針を明らかにした。
シャロン首相は、「安全保障ライン」について「国境ではない」としたが、今回のパレスチナ分離計画が占領固定化を狙った措置であることは明白。自治政府のクレイ首相はロイター通信に、「パレスチナ人への威嚇だ」と激しく反発している。
シャロン首相は演説で、自治政府による過激派対策が一向に進まない現状に不満を表明。今回の分離計画を実行した場合、パレスチナ人に与えられる土地は、和平交渉を通じて得られるよりも「かなり少なくなるだろう」と述べ、強硬姿勢をあらわにして自治政府に対応を迫った。
その一方で、首相は、「ロードマップこそイスラエルやパレスチナが受け入れられる唯一の政治プランだ」と述べ、パレスチナ自治政府が新和平案通りに過激派解体などを進めるなら、今後、入植地の建設凍結や無許可の仮入植地の撤去、パレスチナ人の移動規制の緩和などに取り組むとの考えを強調した。
首相は演説の中で、分離計画を進める際には、入植地の再編は避けられないとの見通しを示した。首相は、入植地拡大政策を一貫して推進してきたが、入植地の撤去につながる再編を公の場で言及するのは初めて。首相は孤立した一部入植地の撤去を検討中とされるが、どの入植地が対象になるかについては言及を避けた。(読売新聞)
[12月19日12時49分更新]