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★阿修羅♪
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この数日間、フセイン拘束に関する話題で沸き返っている阿修羅戦争欄ですが、その中にこんな話では間延びするかもしれませんが、１２月１８日付のEL PAIS紙に、ＥＵとアメリカが、アメリカに飛行機で渡航する乗客のデータの扱いについて、一応の合意に達したことに関する記事が載っていましたので、ご報告します。
ヨーロッパ側では、プライバシー保護の立場、および各航空会社に対する負担から、アメリカによる非常に細かい乗客データの把握には反対の声も強かったのですが、人種や宗教、労働組合の活動家かどうか、政治上の意見、などの「微妙な」データに関してはすぐに破棄する、という合意だけはやっと何とか取り付けたようです。本当に実行されるのかどうかは分かりませんが。
それにしても、何百万人分という個人データをどう管理してどう活用する、というのでしょうか。渡航者に対してばかりではなく、９．１１以来、アメリカ国内でも、主にイスラム系・有色人種に対してでしょうが、「管理社会」化の傾向が強まっているということです。本当にアメリカの「国是」である自由をかなぐり捨てて白人社会全般にまでこの傾向を強めようとするのかどうか、またその管理強化が「手段」なのか「目的」なのか、私にはもう一つよく分かりません。私は別に今のところアメリカに行くような予定もそんなカネもヒマもありませんから、個人的には関係無いでしょうが、やはり気になります。
明確な根拠は無く「なんとなくそう思う」といったレベルですが、世界の各地でさまざまな「実験」が、と言って悪ければ、将来のための「経験の蓄積」が、行われているようにも見えてきます。例えばヨーロッパでは、各国独自通貨を破棄してユーロを通用させＥＵを連邦国家的に変化させていくことを通して近代の「国民国家」の概念を壊し脱皮していこうとしているのかもしれませんし、アメリカのような個人の自由が尊ばれる難しい国をどうすれば「管理社会」できるかと苦心している人たちがいるのではないか、というも妄想に似た考えすら浮かんできます。（アメリカで成功すれば他の国はたやすいでしょう。これが妄想であることを祈ります。）日本は･･･、どうでしょうね、阿修羅に投稿している人たちの意見を見ていますと、いかに簡単にマスコミに操られる国民を作るか、というテーマが与えられている、なんだかそんな気もしてきますが。考えすぎでしょうか。
ところで我が愛するスペイン国は、こりゃもうどうにもならん、アスナール首相、国内では、カタルーニャで左翼政権が誕生して今までかろうじて保守系民族派と組んで与党だった国民党が野党に転落し、バスク民族主義政党の独立への動きに手を焼き、ヨーロッパではイタリアのベルルスコーニにも裏切られて孤立化し、血迷って国会で野党に八つ当たりしております。被支配者の一般大衆にとっては、どうせ昔からいいかがんなどうにもならない状況で生きてきたのですから、どうなっても大して変わりは無いでしょうが。
では、１８日のEL PAIS紙から、「ホワイトハウスはヨーロッパ人旅行者の微妙なデータの破棄を認める」と題された記事をご紹介します。全文の抄訳に英語訳（機械翻訳）を添えておきます。スペイン語の全文を読みたい方は、下のURLを。
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【抄訳】
ホワイトハウスはヨーロッパ人旅行者の微妙なデータの破棄を認める
（訳者注：「微妙な」は原文ではsensible･･･英語とほぼ同様の意味）
１２月１８日 ガブリエラ・カニャス ブリュッセル
ワシントンは去る３月以来、反テロの戦いの名目で、アメリカに向かう飛行機客のデータの登録を義務付けているが、ＥＵはプライバシー保護の立場からこれに深く不快感を示している。昨日、アメリカとＥＵは、人種、宗教、労組の活動家であるか、政治的な意見、といったものに関する「微妙な」データを破棄するように修正することで合意にこぎつけた。
この合意は域内通商委員会のFlits Bolksteinとアメリカ国家保安局Tom Ridgeの間で交わされた。欧州議会議員のMarco Cappatoは「アメリカとの関係を気にして同様の規則を作る国々が多いだろう。しかし、データの登録やワシントンとの合意は、こういた規則を航空会社などが持つことを禁じるＥＵの権利を侵害する。」と語った。
このブリュッセルでの合意の中では、各航空会社への打撃も重要視された。９．１１の直後にこの規則を負わされたのだが、データをまとめなければ罰金を食らわされる。
アンケート
今回の合意によれば、旅行者たちは、現行のものに似ているが、３４の質問（氏名、電話番号、航空券の予約の日時、旅行代理店、住所、郵便番号、など）に答えなければならない。それらのデータはアメリカの税関の係員に渡され、３年半（現行の５０年（？：訳者）ではなく）保管されて、個々のケースに応じて上級の係官に渡されることになる。
ＥＵが定義する人種、宗教、健康状態などの「微妙な」データは、「即座に」破棄されることになるだろう。今それらは、保管されるときには常に間接的な形で航空会社によってまとめられている。
ワシントンは独自の補完的なメカニズムを作るだろうし、ヨーロッパに対して、それらのデータの使用に反対する要求があればその国民を代表する権限を認めるだろう。アメリカは、現在のように飛行の前に旅客のデータを手することはないだろう。
欧州議会の自由化委員会ではその発表は不快の念で受け止められた。保守陣営は賞賛するのだが。
【英訳（機械翻訳）】
The White House accepts to destroy the sensible data of European travellers
GABRIELA CAÑAS – Bruselas
In name of the antiterrorist fight, Washington applies from last March an obligatory registry of the data of the aerial passengers to the United States that it deeply dislikes to the European Union to consider that it harms his Director of Protection of Personal Data. Yesterday, the European Commission reached an agreement with Washington that accepts the method applied in exchange for some concessions, like the destruction of the sensible data, that is to say, the relative ones to race, religion, union militancy or political opinions.
The agreement, subscribed Tuesday by the commissioner of Inner Market, Frits Bolkestein, and the North American secretary of National Security, Tom Ridge, must now be ratified by the European Parliament and the Council (the representatives of the Fifteen) so that between in vigor in next March. "It is than probable more that he comes out ahead because in the European Union, besides to want to take care of the relations with the United States, are many countries that they now want to impose the same norms to fight against the terrorism", he says Cappato Frame, eurodiputado of the Transnational Radical Party. He adds: "Nevertheless, such registry of data and, therefore, the agreement with Washington violate in many aspects the communitarian right, that it prohibits, for example, that is private commercial companies like aerial those that they make such compilation".
In the decision of Brussels, as the spokesman of Inner Market Jonathan Todd explained yesterday, there is heavy also the damage which they are undergoing the European airlines, that, forced by this same norm sent immediately after 11-S, risk to be fined if they do not collect the data of the passage.
Questionnaire
According to the agreement, the passengers will have to respond to a questionnaire very similar to the present one of 34 questions (name, telephone, date of reserve of the ticket, travel agency used, direction, electronic mail, et cetera). Their data will be given to the American customs authorities that will keep them during three years and means (not 50 as now) and to only they will give to other official estates by means of request case them by case.
The sensible data, defined in the European Director of Protection of Data like those of race, religion or health, will be destroyed "of immediate form". These are compiled habitually by the companies when the reserve becomes and always of indirect form.
Washington will create a mechanism of independent repair and their authorities will recognize European the power to represent their citizens in the demands against the use of the data. The U.S.A. will not have the data of the passengers before the boarding of the flight as it obtains now.
In the Commission of Liberties of the European Parliament the announcement in the agreement with certain displeasure was received, although the conservatives applauded it.
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。