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(回答先: フセイン元イラク大統領拘束 英外相は死刑に反対−−「運命はイラク人が決定」(Mainichi)-↑と逆の内容? 投稿者 ああ、やっぱり 日時 2003 年 12 月 19 日 00:53:04)
■ 薬物、拷問でボロボロに… フセインに何が起こっているのか
フセインに対する本格的な追及が始まっている。元独裁者は、一体、どう攻められ
ているのか。
イラク統治評議会のメンバーに対するフセインの態度は尊大そのものだった。毒ガ
スでクルド人約5000人を殺害した事件について聞かれると「彼らはみな泥棒かイ
ランのスパイ」と言い放ち、笑みも浮かべたという。ところが、米軍の手にかかった
とたん、コロリと「協力的」(サンチェス司令官)に豹変。かつての部下の所在を次々
と明らかにしたとされる。これが本当かどうかは怪しいが、少なくとも米国はフセイ
ンを従順にしようと必死だ。
まずは、古典的な拷問である。17日付の米紙USAトゥデーは「イラク駐留米軍
が、フセインに拷問や大量処刑現場のビデオを見せている」と報じているが、この程
度じゃ済まない。「髪を切り、服を脱がせ、眠らせない。彼が当然視していた権利を
剥奪する」と明言する研究者もいるから、精神的にも肉体的にもとことん追い詰めら
れる。
薬物も使う。ヨルダンに亡命中のフセインの長女は、「テレビで見た父は、私の知
る父ではない。米軍に薬物を飲まされているんじゃないか」と言っていた。その可能
性は十分ある。軍事・外交ジャーナリストの世良光弘氏がこう言う。
「被尋問者に対する薬物投与は軍事の世界では珍しくありません。米軍はフセイン元
大統領に『ラボナール』という麻酔薬を飲ませたとみられています。この薬を服用す
るとウソはもちろん、黙秘もできなくなってしまう。裁判が始まる頃にはフセインは
薬物中毒で、何を聞かれても『ハイ』しか答えられなくなっている可能性も高い。法
廷では、米国が描いたシナリオに沿って大量破壊兵器の存在やテロとのつながりを、
ハイと認めるわけです」
▼ それを伝える国際情報の数々 ▼
ラムズフェルド米国防長官は、フセインの尋問を米軍ではなくCIAにやらせると
明かした。CIAがイラクでの大量破壊兵器の調査やアルカイダとフセインの関係を
調べていたからとされるが、それだけではない。
「フセイン元大統領は、旧ソ連のKGBの訓練を受け、世界的にも優秀で知られてい
た諜報機関を操っていたほど。さまざまな情報に精通しているから、米軍の真っ当な
尋問だけでは無理だと判断したのでしょう」(国際情勢に詳しい日大講師の三野正洋
氏)
CIAにはかつてフセインとつるんでいた連中もいるはずだ。フセインの強みも弱
点もすべて知っているだろうから、有利な証言をするように取引もできる。
しょせん、米国にとっては政治ショーだから、「何でもアリ」と見ておいた方が賢
明だ。