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少年兵壮行会 忘れ得ぬ言葉
今朝の朝日新聞の「声」の欄に、
「自衛隊派兵」の本質に触れる意見が、掲載されていました。
「ある自衛隊家族の吐露」と並べて読んでみると、
ひときわ「哀れな思い」がわき上がってきます。
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私は、女子師範を卒業して、ある学校へ赴任した。
児童数が2000人近い大規模校であった。
そこから昭和19年、2人の少年航空兵を出し、
壮行会が講堂で行われた。
担任の先生が2人の先頭に立ち、胸を張って現れた。
続く2人はりりしく立派に見えたが、顔はまだ童顔であった。
校長先生が言った。
「君たちは、自分の意志で志願したと聞き、誇りに思う」
私のそばにいた高等科担任の先生が、独り言を言った。
「あんな可愛い子が死に赴くんだ。
おれは誰が何と言おうと、少年航空兵を絶対に出さない」。
この後の職員会議で、校長先生が言った。
「本校は大規模校なのに、少年航空兵を2人しか出していないので、
文句が出ている。だから会議へ行っても頭が上がらない」
この時私は「校長先生も立場上大変なんだ」とむしろ同情したのだが、
今考えてみると、少年航空兵は志願して行ったのに、
いったい誰のために行ったのかと大きな疑問が残る。
約60年前の話だ。
だが自衛隊派遣の決まった今、しきりに思い出される。
校長先生が壮行会で言った言葉は、
小泉首相が言ったことと同じだから……。
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その校長の言葉を、小泉さんの言葉に置き換えてみると、
「日本はアメリカの同盟国なのに、お金しか出していないので、
文句が出ている。だからブッシュ大統領に会っても頭が上がらない」
ということにでもなるでしょうか。
そして、胸を張って会えるようになるためには、多少の犠牲もやむをえない。
…と。
その「多少の犠牲」の中には、
小泉さんや議員や官僚たち、そしてその家族は絶対に含まれていません。
だから「ある自衛隊員の家族」のような嘆きが生まれるのだと思います。
「靖国参拝」で「犠牲者」に対して、
「絶対に2度とこのような悲劇は繰り返さない」と誓った小泉さんが、
その唇も乾かないうちに、「多少の犠牲はやむをえない」というのです。
それは、多くの日本人も同じでしょう。
だからみんなが黙って、小泉政権の「暴走」を容認しているのだと思います。
そのうち、このサイトも「非国民」と呼ばれるのかも<笑>。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=301