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(回答先: ★アメリカの戦略としてのフセイン拘束 [田中宇の国際ニュース解説 2003年12月16日] 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 12 月 16 日 16:38:18)
ベーカー米特使、イラク債権放棄を仏政府に要請
【パリ=池村俊郎】イラク債権問題を主要債権国と協議するため、欧州・ロシアを歴訪するジェームズ・ベーカー米大統領特使が16日、最初の訪問地パリを訪れ、シラク仏大統領と会談した。特使は同日中にベルリンも訪問し、独仏両国の首脳にイラク債権放棄を要請する。
ベーカー特使は仏大統領との会談後、「米仏両国はパリ・クラブ(主要債権国会議)の枠組みで、可能ならば来年、イラク債務を削減することで合意した」と述べ、イラク情勢など諸条件を勘案しつつ、パリ・クラブの多国間協議を基に削減を図る方向で今後、意見調整していくことを明らかにした。
ドビルパン仏外相は15日、「主権回復や情勢安定など諸条件が整えば、イラクの財政能力に応じた債権放棄に応じる」と表明している。ただ、仏側は、債権9割の放棄や、アフリカ最貧国と同じ処遇をイラクに求める米側の要請には慎重な構えでいる。
シラク大統領は特使との会談で、仏側のこうした真意を説明したほか、イラク再建に向けた米仏協力のあり方や、フセイン元大統領拘束を国際協調体制の構築にどう生かすかなど、幅広く意見交換した模様だ。
イラク情勢の悪化に伴い、米政府が国際協調の姿勢を従来より強めたため、米仏両国に政治対話ムードが生まれ、最近は露骨な対決色を控える情勢となってきた。これにフセイン拘束の新事態が加わったことで、米欧関係の改善に向け、政治環境はさらに好転しつつある。
今回の特使にベーカー氏が選ばれたことも、仏側は好感している。ベーカー氏は湾岸戦争時、米国務長官として米欧間をつなぐ重要なパイプ役を果たし、仏、独両国の知己も幅広い。仏側の評価には「ブッシュ現米政権が初めて安心して話し合える元高官を派遣してきた」と歓迎する声が強い。
仏独両国首脳は先週末の欧州連合(EU)首脳会議の際、イラク再建に向けた両国の足並みをそろえるため、個別会談で意見調整を行っている。仏側が表明した一部債権放棄の用意という方針には、シュレーダー独首相も呼応すると見られている。(読売新聞)
[12月17日2時8分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031216-00000215-yom-int