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2003年 12月16日 火曜日 □□□□ □■
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◇◆ イラク人にとって、<サダム拘束>とは?
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イラク日記: 歓喜、苦悩と悲しみ 占領下のバグダッドで
Electronic Iraq 12月15日 by Dahr Jamail
http://electroniciraq.net/news/1259.shtml
2003年12月15日 曇って風が強く寒い今日、変化の気配がバグ
ダッド中で感じられる。それは文字通りであるし、比喩的ともいえる。
全体的なムードは、共産党による小さな散発的デモを除いて、抑制
的な静かなものだ。このことはサダムがイラクの首都に帰ってきたと
いう事実によって明白になった。バグダッドの状況は彼が去ってから
急激に異なるものになっているにもかかわらず。
イラク国民の反応について何を語ることができるだろう? それは、
すべからく、誰と話したかによるのである。
もちろん多くのシーア派教徒や共産党員、そして彼の統治下で苦し
んだ人々の多くは、彼が拘束されたことを喜んでいる。多くのスンニ
派教徒が深く悲しんでいることも当然のことだ。私が話した者は誰で
あれ、ほとんど衝撃を受けていた。30年のあいだ権力の地位にあっ
た人物がテレビに映され、疲れ、やつれて、捨てられたようにみえる。
その映像と場面が流されても、多くの人々は、いまだに、彼が拘束
されたことを信じようとしない。
皮肉なことに、私が今日話したシーア派教徒のなかにさえも、彼の
拘束を深く悲しんでいる人がいる。あるタクシー運転手は私に、「俺
はサダムを好きじゃない。ノーだよ。しかし、それでもこのニュースに
俺は悲しみを感じたんだ」と話した。
私は昨晩、テレビでサダムの映像を見ているとき、公然と涙を流す
別のシーア派教徒の話を聞いた。
バグダッド市内でシーア派教徒が主に住むカーダミヤ地区では、あ
る男が私にサダムの拘束を悲しんでいると話しかけ、現在のイラクの
状況は以前よりもひどいものになったと言った。
また、バグダッドでスンニ派教徒が主に住むアダミヤ地区では、
ある若い男性が「俺は彼の拘束を喜んでいる。彼は悪い大統領だっ
たし、見下げ果てたやつだ」と私に言った。
私が話した多くのイラク人は、さらに、自分たちはアメリカ軍にたい
する不信感を示してきた。サダムがイラクの法廷で裁かれるといわ
れているにもかかわらず、彼はグアンタナモ(キューバにある米軍基
地)かアメリカに連行されるだろうと感じているのだ。
ひじょうに複雑な状況であり、イラクの時流が今どの方向にむかっ
て流れているのかを話すことは、時期尚早である。すでに今日、新た
な爆破事件が起こってイラク人が死亡した。主には警察幹部である。
個人的な意見だが、私の全体的な印象は、多くのイラク人が悲し
み、当惑しており、そして(または、そうでなければ)サダム拘束の知
らせに安心した。たとえイラクの何万人もの人々が残忍に苦しめら
れたとしても、サダムはやはり国家指導者として西側の植民地主義
に反対姿勢をとっていた。彼はアメリカ人に立ちむかった。今、彼が
政権復帰する可能性は完全にとり払われ、イラクに政府はなく、治安
もなく、占領軍は泥沼にはまり、アメリカ軍と時には抵抗戦士の双方
から市民は残忍な攻撃を受けているなかで、人々に何が残されてい
るのだろうか? 輝かしい将来への展望はどこにあるのか? ほと
んどの者がアメリカ軍に信頼を置くことを極端に嫌がっている。
サダム拘束がイラクの進路に実際にどれほどの影響をもたらす
か、時間が答えてくれるだろう。
一方、イラク占領下での日常生活はほとんどの人々にとって、アメ
リカ軍兵士にさえも、厳しい状況が続いている。私は今日、今回の戦
争で1万人以上のアメリカ兵が病にかかたり、負傷または死亡したり
していることを知った。その数は毎日増え続けている。
それに加えて、栄養失調と病気で死んでいるイラクの子どもの数
は、侵略戦争以後、二倍になった。
妊娠した母親の死亡は三倍になった。
失業が蔓延し、治安がおそろしく悪いために誘拐を恐れて子ども
たちは学校に行けずに家にいる。
女性は日常的に誘拐と強姦の恐怖にさらされている。
発砲音は毎晩聞こえてくるし、バグダッドのほとんどの地域ではし
ばしば真っ昼間から銃声が聞かれる。
レジスタンス戦士を捜すために自宅を襲撃されたり探索されたとい
う人々の話は数えきれず、まさに今朝も、私はある女性から話を聞
いたばかりだ。彼女は昨晩10時にアメリカ兵から自宅を襲撃され、
その掃討作戦が空振りに終わると彼女の兄弟姉妹は刑務所に連行
されたのだ。
私はこの報告を書き上げたら送稿するつもりが、彼女たちは自分
の家が略奪され破壊されているあいだ、5時間半も家の外に立たさ
れていた。糖尿病を患う年配の女性は、もし必要なら兵士が監視し
てもいから洗面所を使わせてほしいと嘆願したにもかかわらず、彼
らはあざ笑いながら兵士の立っているそばで勝手に排尿するように
言われたのだ。
その家は荒らされて、家族二人が理由もなしに刑務所に連れてい
かれた。次の日、兵士たちが戻ってきて、間違った情報にもとづい
て誤認したまま家を荒らしてしまったと家族に告げた。しかし、埋め
合わせの賠償も謝罪もなく、連行された二人の家族は投獄されたま
まである。
この一家のうえに起こったような事例は、この地で、イラクのいたる
ところで頻繁に発生している。
イラクの人々は誇り高く、強い意思を持っている。かつて偉大だっ
た国が経済制裁と圧政、ひどい戦争によって荒廃させられているの
を見ることは悲しいことだ。環境的にはイラクは被災地域であり、長
いあいだここに住んでいる人々は「バグダッド咳(せき)」を患い、南
部のかなりの土地が劣化ウラン兵器の使用によって人が住むのに
適さない状況になっている。戦争の傷跡は、人や建物、景観のなか、
いたるところで目にすることができる。
そのようななかで、サダムの拘束が今後良くなる変化の兆しである
だろうか? 一つの国が前進する歴史の瞬間たりうるのか? それ
とも、これは単純にブッシュとブレアが使う政治的なチップにすぎない
のか? それはイラク国民の希望と利益にとって何かを示すほどの
ものではない。
(Dahr Jamail: アンカレジ出身のフリーランスのジャーナリストで
政治活動家。アメリカの占領がイラク国民にどのように影響している
か目撃証言を書くためにイラクにやってきた。彼はアメリカの報道が
ほとんどそれを伝えてないと考えているからである。)
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その他の報道から
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●ティクリートで元大統領支持者らデモ 流れ弾で1人死亡
朝日新聞 12月15日 23:37
http://www.asahi.com/international/update/1215/022.html
フセイン元大統領の拘束から一夜明けたイラク北部のアッドウル村
から約15キロ北西にあるティクリートで15日午前(日本時間同日午
後)、元大統領を支持する学生ら約300人がデモをした。
●サダム支持勢力がデモ、ビル占拠など
AFP 12月15日 (英字報道から概略)
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/afp/20031215/wl_mideast_afp/iraq_saddam_demos&cid=1514&ncid=1473
バグダッドの西、約60キロにあるファルージャでは、サダム支持勢
力が地方行政府のビルを占拠し、制圧しようとしたアメリカ兵の発砲
でイラク人二人が射殺された。・・・バグダッド市内のアダミヤ地区で
は、サダム支持のデモがおこなわれた。夜、同地区に入ったアメリカ
軍とのあいだに、数時間の銃撃戦が展開された。・・・ティクリートで
は、約300人の学生がサダムを支持してデモをおこなった。
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