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フセイン氏作?の小説 千年以上前の王国、孤独な独裁者
イラクのフセイン元大統領が書いたとされる小説「ザビバと王」の仏訳が今年、フランスで出版された。孤独な王とその若い愛人である人妻ザビバを主人公とした千夜一夜物語風。身勝手な独裁者の自画像のようにも読める。
原著は00年末にイラクで店頭に並び、著者名は「作者による」となっているだけだった。しかし、監訳者の仏イラク友好協会事務局長の前書きによると、元大統領の長男ウダイ氏が発行する有力紙に、元大統領の作であることを示唆する記事が出て、それが公式に否定されることもなかったという。
小説の舞台は千年以上前の王国。陰謀をめぐる動きが主要な筋書きとして展開する。その中で、愛人が裏切り者の一人である自分の夫に「強姦(ごうかん)」されるのだが、その日付が、湾岸戦争開戦日と同じ1月17日。そこにはこんな記述もある。
「女性が被害者になるにしろ、侵略軍によって祖国が侵されるにしろ、『強姦』は最悪だ。しかし、さらにひどいのはそこで泣き寝入りしてしまうことだ」
王と愛人が、政治権力や社会における女性の役割などについて対話する部分もかなり多く、監訳者は「イスラエルや米国の情報機関も、この本を元大統領の思想や性格分析の参考にした」と記している。
(12/16 08:52)