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２００３年 １２月１５日 月曜日 □□□□ □■
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◇◆ ＜サダム拘束＞で、アラブ各地の市民の反応
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アラブ人はさまざまの感情示す
アルジャジーラ（英字） １２月１４日 21:05 Makka Time
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/C5AB7236-8A51-44C4-8A69-79EB38FE69EF.htm
アラブ人はアメリカ軍によるサダム・フセインの拘束をさまざまの感
情で迎えた。独裁者の逮捕を喜ぶ者もいれば、アメリカに挑戦するシ
ンボルが捕らえられたことを残念がる者もいる。
多くのアラブ人はブッシュが自分たちや他のイスラム教徒に敵対す
る軍事作戦を遂行したと考えており、サダム逮捕がそのブッシュを有
利にすることを懸念する者もいる。しかし他の者は、アメリカの占領に
対する戦いは継続するだろうと指摘した。
サダム拘束のニュースがアラブ各国の首都に流れたとき、バーレ
ーンの販売員フサイン・ジャファルは、「それは嬉しいニュースだが、
私たちは拘束がイラク人の手でなされることを望んでいた。というの
は、このことが近づく選挙でブッシュを有利にするだろうからだ」と述
べた。
サダムは故郷ティクリート近くの農地で狭い穴のなかに隠れている
ところを掃討作戦中のアメリカ軍に発見され、汚れてヒゲを伸ばした
ままの姿でアメリカ軍に拘束された。
シリアの学生アブド・アル・ナセルは、「彼を捕らえたのがアメリカ軍
でさえなければよかったと思う。僕はサダムを好きではないが、一人
のアラブ人として、アメリカ軍が彼をバグダッドに引ったてるのを見よ
うとは思わない」と述べた。
・挑戦の象徴
サダムは自国民を抑圧した独裁者のように見られているかもしれな
いが、同時に、多くの者が彼をアメリカの前に立ちはだかった唯一の
アラブ人指導者だと見なしてきた。彼らはアメリカが中東でアラブ人の
心を踏みにじっていると言う。
ヨルダン議会のイスラム教徒の議員アッザムは、「もちろん悪い
ニュースだ。われわれにとって、サダムは中東でアメリカの戦略に挑
戦するシンボルだった。われわれは誰であれ、アメリカの支配の前に
立ちはだかる人物を支持するんだ」と語った。
他にも、イラク人が戦っているのはサダムのためではなくて、アメリ
カのイラク占領を終わらせるためなのだから、アメリカの成功は束の
間のものだと証明されるだろう、と指摘する者がいる。
イエメンの政治アナリストであるサイード・シャバトは、サダムの二人
の息子について言及し、「イラクの状況は対して変化しないだろう。私
はイラク人の抵抗レジスタンスがサダムと結びついていたと思わない
し、それはウダイとクサイが死亡したあとに増加したはずだ」と説明し
た。
パレスチナ人がイスラエルの占領と戦っているガザと西岸地区で
は、イスラエルの主要な支援者が勝利を叫ぶことに対して、暗いム
ードが一部にある。
西岸地区でタクシー運転手をしている３３歳のファディク・不サム
は、「歴史のなかの暗い日になった。そのように言うのは、サダムが
アラブ人だからというわけではなく、サダムが中東においてアメリカの
掲げる正義に「ノー」を言った唯一の人物だからだ」と話した。
・余波
パレスチナのイスラム聖戦グループ幹部ナフィズ・アザムは、イラク
人のレジスタンスが続くと予想している、と指摘した。「アメリカ人は世
界中に、イラク人レジスタンスの背後にサダムがいるという偽造した
観念をふりまいた。しかし、イラク国民が自由のために戦っており、こ
の抵抗レジスタンスの背後には特定人物がいるのではないと証明す
る日が、やがて来るだろう」。
一方、、１９９０年から９１年にイラクから占領されたクウェートでは、
このニュースの反応は嬉しさの方だ。占領期間にはイラク軍の立哨
が並んだ海岸道路を、クラクションを鳴らして走る車もあった。ジープ
でアラビア湾岸通りを走っていたクウェート人は、「彼が捕らえられて
嬉しいよ」と語った。「イラク人はサダム体制で洗脳された。イラクの
苦境のためにクウェート人が非難されるべきでないと悟るには、彼ら
にはもう２０年必要だ」。
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◇◆ ＜サダム拘束＞後、早くも自動車爆弾発生
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イラクの警察署で２件の自動車爆弾、１０人死亡
ロイター １２月１５日
バグダッド発／バグダッド市内と同市近郊の二カ所の警察署で、１５
日、２件の自動車爆弾が爆発して少なくとも１０人を死亡させ、また、
サダム・フセイン拘束後に暴力が終わるかもしれないという願望は早
くも幕を閉じた。
警察高官がロイターに話したところでは、バグダッドの北方１８マイ
ルにあるフセイニヤ村の警察署で自動車爆弾事件があり、９人が死
亡、２０人以上が負傷した。二番目の自動車爆弾事件はその直後、
バグダッド市内のアミリヤ犯罪捜査部門の外で発生した。車の中に
いた運転手が死亡し、８人が負傷した。そのほか４台の車が爆風で
破壊された。
現場にいたある警官は自爆攻撃だったと話した。「ものすごいスピ
ードの車が来たとき、われわれは警察署の外にいた。止めようとして
大声で叫んだが、彼は車を爆発させた」とモハメド・ハシムがロイター
通信に語った。
もう一つの自爆攻撃は、警官が猛スピードの車に発砲したために
失敗した。運転手は車を乗り捨てて逃げた。車内から爆弾が発見さ
れ、信管が抜きとられた。３台の車はすべてトヨタ車だった、と警察
が証言した。
攻撃の新たな波は、アメリカ軍がサダムを故郷ティクリート近くで拘
束した二日後に発生した。アメリカ兵とイラク人治安部隊への攻撃の
多くは、サダム信奉者のせいだとされている。自動車爆弾はバグダッ
ド西部の警察署で１７人を殺害した。
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その他の報道
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●クラスター爆弾による死傷者、１０００人超す 不発弾、９万発残る
毎日新聞 １２月１４日 朝刊
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/afterwar/art/031214M100_0101001E10DA.html
ワシントン発／米英軍使用 ◇国際人権団体が調査 イラク戦争
中に米英軍が使用したクラスター（集束）爆弾による死傷者は、推定
で１０００人を超えることが国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッ
チ」（本部・ニューヨーク）の現地調査報告で明らかになった。両軍が
使用したクラスター爆弾は計約１万３０００発で、その子爆弾数は約
１９０万発。うち不発弾として推定で約９万発が残った。
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