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モスクワ、キエフ、ワシントン及びテヘラン、トルクメン軍再装備の権利レースに割り込む。
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投稿者 愚民党 日時 2003 年 12 月 16 日 03:22:09:ogcGl0q1DMbpk

独立軍事評論、2003年11月12日

■モスクワ、キエフ、ワシントン及びテヘラン、トルクメン軍再装備の権利レースに割り込む。

 ロシアは、近い将来、CIS諸国、まず第1に、トルクメンとの関係において、軍事技術政策を劇的に変えるだろう。先週クレムリンで行われたロシア大統領ウラジーミル・プーチンが参加した軍事技術協力委員会の会議において、そのような結論が下された可能性がある。ロシア連邦国防省筋によれば、委員会では、他の軍事技術協力問題の中で、いわゆるポスト・ソビエト空間の武器市場におけるモスクワの立場の強化と関連した問題が審議された。最近、ロシアがこの市場から活発に排除されているのは秘密ではない。つまり、米国は、2004年度軍事予算において、アメリカ製軍事設備及び兵器のCIS諸国による大量購入、並びに3億6,400万ドルの防衛サービス及び職業軍事教育の提供のための特恵借款が計画された。既存の合意にも拘らず、ウクライナも、武器ビジネスにおいてロシアを圧迫している。そして特に、ロシアの利益が明らかな場所で。

 共同体で最も支払能力のある国の1つ、トルクメンとモスクワの武器ビジネスに関する収支決算は、ほぼゼロだと言える。2001年夏、国営会社「ロスオボロンエクスポルト」第一副総裁セルゲイ・チェメゾフとトルクメン大統領サパルムラト・ニヤゾフは、国際エネルギー会社「ITERA」の仲介の下、ガスと交換で武器の納入について合意した。それにも拘らず、ロシアは、周知の通り、トルクメンのガスを買っている。武器納入は、ウクライナが実施している。2002年になって初めて、ウクライナは、これで5千万ドル以上を手に入れた。周知の通り、ウクライナは、トルクメンの防空軍を近代化し、トルクメン海軍のために「カルカン」級哨戒艇×10隻(全長10m、兵装:大口径機関銃及び「ストレラ」型携帯式防空手段)を納入し、並びにより強力な「グリフ」級軍用艇(全長24m、数基の大口径機関銃、30mm機関砲、並びに軽魚雷を装備できる。)の到着が予想される。加えて、ウクライナは、トルクメン軍人の教育等を組織している。これら全てのサービスは、事前合意に従い、ロシアが行うはずだったことを指摘しておく。しかし、トルクメンバシは、何故だか、別の国を選んだ。何故なのかは、憶測するまでもない。

 最近、武器市場を巡るモスクワとの競争において、キエフは、武器を事実上ダンピング価格で売っている以上、何故だか常に勝利を収めている。トルクメンの場合、兵器は、ガスと交換で納入される。このガスは、ロシアを経由するパイプラインで運ばれていることを指摘しておく。そして、希望により、モスクワは、自国有利に状況を変えるために、キエフとアフハバードに圧力を加えることができたはずである。しかし、これは行われなかった。状況がモスクワにとってこれほど不利なのにも拘らず。ウクライナと異なり、ロシアは、トルクメンとの軍事技術協力発展のための大きな潜在力を有する。

 ロシアでのみ、トルクメン軍の装備に存在しない近代的な防空高射ミサイル複合体S-300が生産されているとだけ言える。同国の4個防空連隊は、老朽化した防空システムS-60、S-75及びS-200を装備し、ウクライナが近代化しようとも、これらの複合体は、多くの点で、現代戦の要求に一致していない。これが1つ目。第2に、老朽化した防空高射ミサイル複合体の熟練維持のためですら、戦闘発射を定期的に行う必要がある。これは、ロシアの「アシュルク」演習場でのみ可能である。同じことは、軍用機と船舶にも関係する。ポスト・ソビエト空間において、現代の第4世代の要求に従い航空隊を近代化できるのは、ロシアだけである。小型舟艇は、地上でトルクメンに納入されている。ロシアは、黒海からカスピ海へのいかなる外国軍艦の移動も禁じており、このことにより、ここで始まった兵器レースを抑制している。それにも拘らず、ロシア自体は、ニジニー・ノヴゴロド及びカザンの造船所の船架で組み立てられた巡洋艦及びコルベット艦を進水させ、ヴォルガ川沿いに輸送することができる。

 軍事筋は、軍事技術協力に関するクレムリンでの最近の会議後、トルクメンと予想される当該取引の契約準備に「ロスオボロンエクスポルト」が従事する決定が採択されたと伝えた。ここでは、そのような事情に注意が向けられているにも拘らず、モスクワでも、キエフでも、米国も含む他の国でも(ワシントンは、2004年、トルクメン軍の近代化に45万ドルを支出することを計画している。)、トルクメンで人権が侵害されていることを誰も心配していない。それにも拘らず、10月27日、アシュハバードでの独立記念日を祝う観閲式において、キエフから購入されたスキャンダルで知られるウクライナ製パッシブ目標発見局「コリチュガ」が展示された。かつてアフガニスタンのタリバン体制を支持し(トルクメン反体制派の主張によれば、「タリバン」運動は、トルクメンバシが納入した武器に対して、アシュハバードに2億ドル の負債がある。)、イラクとの戦争で米国の行動を厳しく非難したアシュハバードに対しては、誰も制裁を導入しようとはしていない。今、2004〜2005年におけるアシュハバードとの軍事協力計画を作成しているNATO指導部も、トルクメン軍との軍事関係の発展に配慮している以上なおさらである。ニヤゾフは、衰えることなく、全ての国と協力している。彼は、アメリカ人及び北大西洋条約機構(トルクメン軍の装備には、米国により譲渡された全長25mの「メリデン」艇2隻がある。)からだけではなく、南の隣国、イランからも軍事的譲渡を受け取っている。10月、イラン国防相アリ・シャフマニの指示により、超特恵的条件で、沿岸警備艇×7隻と駆逐艦×1隻がトルクメンに長期リースされた。

 カスピ海の油田を巡るバクーとの紛争においてアシュハバードの立場を強化し、西側の投資家を追い払うために、イランがこれを行ったという意見が存在する。このようにして、トルクメンバシ体制は、自分の「軍事力」を増強している。それにも拘らず、トルクメンは、結局、中央アジア地域最強である。公式データによれば、ソ連崩壊後、トルクメンには、軍用機300機以上(MiG-29×24機、Su-25×46機、MiG-23×172機を含む。)、T-72戦車約600両、戦闘車両1,500両(BTR及びBMP、その過半数は、近代型)が残された。何のために、アシュハバードに、それほど武器があるのか分からない。それにも拘らず、国際共同体は、その廃棄に関する問題を提起しなかった。ロシアも含めて、世界の主要国が、トルクメンバシ体制との軍事技術協力に関心を持っている以上なおさらである。この努力の結果、第2のサダム・フセインが現れないだろうか?

http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/turkmen/misile.htm

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