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処刑、自殺、訴追… 哀れな独裁者の末路
クルド人に対する化学兵器攻撃などで「血塗られた独裁者」と呼ばれたイラクのフセイン元大統領(66)のやつれ果て、往時の威光を失った姿が世界に放送された。処刑、自殺、訴追…。独裁者の末路をまとめた。
世界に大きな衝撃を与えたのは、ルーマニアのチャウシェスク元大統領の最期。壮麗な「チャウシェスク宮殿」を建立するなどぜいたくの限りを尽くす一方で、国内の自由化運動を弾圧、国民に耐乏生活を強いた。
一九八九年十二月、市民の怒りが爆発し、騒乱が全土に拡大。チャウシェスク夫妻は逮捕され、特別軍事法廷で大量虐殺などの罪で死刑宣告を受け、即日処刑された。血染めの遺体の映像が世界に報道された。
連合軍の攻勢で退路を断たれ、四五年にピストル自殺したのは「第三帝国」を率いたドイツのヒトラー元総統。ユダヤ人絶滅政策を掲げ、アウシュビッツ強制収容所などで数百万人を虐殺、第二次大戦では約六百万人の自国民も死なせた。
「虜囚の辱め」を受け訴追された独裁者もいる。ユーゴスラビア・コソボ自治州のアルバニア系住民を大量虐殺したとして「人道に対する罪」などで九九年五月に起訴され、旧ユーゴ国際戦犯法廷で裁かれているミロシェビッチ元ユーゴ大統領(62)だ。
フセイン元大統領もこの道をたどりそうだ。
チリのピノチェト元大統領(88)は九八年十月、軍政下の虐殺などへの責任をスペイン司法当局に問われ、英国当局に逮捕された。二○○○年、健康悪化を理由に帰国したが、チリで誘拐や殺害教唆罪で在宅起訴された。高齢による心神喪失状態と判断され、審理中止に。現在は糖尿病などで入退院を繰り返している。
祖国に思いをはせながらサウジアラビアで客死したのは、一九七一年のクーデターで権力の座に就いたウガンダのアミン元大統領。反体制派を徹底的に弾圧、約三十万人を虐殺したとされる。
カンボジアのポル・ポト元首相は九八年四月に死亡。当時は病死とされたが、毒殺説もささやかれ謎が多い。二百万人近くを虐殺したとされるポト派の恐怖政治は、米国映画「キリング・フィールド」などで描かれた。(共同)
(了) 12/15
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/saddam1/news/1215-23.html