★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争44 > 1109.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
サダム・フセインが捕まった!増田俊男の時事直言!
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/1109.html
投稿者 エンセン 日時 2003 年 12 月 15 日 22:54:08:ieVyGVASbNhvI

 
増田俊男の時事直言!

225号  (2003年12月15日号)


"Saddam Husein Captured!"
MASUDAページ : http://masuda.luvnet.com
e-mailアドレス : info@sunraworld.com
FAX : 03-3955-2122

サダム・フセインが捕まった!


アメリカがサダム・フセインの首に30億円の懸賞金をかけてから数ヶ月が経ちついに米軍によって拘束された。「初めから払うつもりも払うことにもならない30億円」と私が言った通りになった。民主党は明日(米時間15日)、クリントン前大統領夫人であり、大統領選に出れば間違いなくブッシュを倒すとまで言われた上院議員ヒラリー氏の参加を得てブッシュ攻撃の大キャンペーンを予定していた。

イラクでは毎日のようにテロが激化し米軍と同盟国軍の犠牲が日増しに増加、ブッシュは完全にデッドロックに陥っていた。このままの状態で民主党の対ブッシュキャンペーンが始まったならブッシュは致命傷を負っただろう。さらに、日本の自衛隊派遣は決まったものの、ヨーロッパ勢のイラク派兵の意志はない。ブッシュは、国内はおろか世界のリーダーシップを喪失する寸前であった。正にアメリカは9/11前夜と同じ状況に陥ろうとしていたのである。2004年の選挙(11月)前に「大きな仕掛け」をセットしているとは言え、このままでは来年の大苦戦が予想されていた。

--------------------------------------------------------------------------------

私は、「フセインに懸賞金をかけたことはちゃんと保護している証拠ですよ」!

と言い、又「問題は何時捕まえるかですよ」と「目からウロコの会」や「講演テープ」で述べてきた。「アメリカはテロという目に見えない、国家でない敵に宣戦布告したのだから目に見える『シンボル』が必要なのです。アメリカは今後20年間中東で戦争すると決めているのですからシンボルを消してしまうわけにはいかないのです」とも言ってきた。

「テロという敵に二つの顔はいりません。だから何時サダム・フセインを拘束するかが問題なのです」とも言った。先日ブッシュが突然イラクへ飛んだ時、フセイン拘束のセッティングの確認が済んだはず。民主党のキャンペーンの前にするか後にするか随分考えたと思うが、まあこれで正解だったのでしょう。

--------------------------------------------------------------------------------

アメリカのプロパガンダ

"Saddam Hussein Captured!" (サダム・フセイン拘束さる!) のニュースが、繰り返し、繰り返し全米と全世界に流されている。逮捕された現場のシーン、フセインのやつれた顔、喜ぶイラク国民、イラクで捕虜になっていた米兵士の喜びの声、「独裁者の道は閉ざされた!」と言うブッシュの勝ち誇った顔、「次はビン・ラーディンだ」と口々に言うコメンテーター。大キャンペーンの狙いは、サダム・フセイン拘束をもってブッシュがイラク戦争に勝利したことを内外にアピールすること、今後起こるテロはビン・ラーディン(アルカイダ)の仕業とし、イラク戦争の大失敗を新たな敵に転化した上で、「イラク戦争大勝利!」の結論に導くこと。

--------------------------------------------------------------------------------

またもや小泉さんは三流並みの扱い!

先般ブッシュが電撃的にイラクの米軍を訪問したが、このことは小泉首相に事前知らされなかった。ブッシュ大統領は今回のフセイン拘束を、イラク戦争(侵略)を支持した国々の首脳に自ら電話で伝えた。勿論ブッシュの先制攻撃に反対したフランス、ドイツ、ロシア、中国には連絡しない。日本には三流国並みに国務長官が川口外務大臣に連絡してきた。日本はポーランド以下に格下げ。日本は何時も金は一流国並みに払い、扱いは三流、四流並み。自衛隊派遣はアメリカの世界に対するリーダーシップ強化のための宣伝効果を狙ったものでしかないが、実際は全く効果が期待できなくなってきていた。日本という原爆の被害国で、平和憲法を持ち、一切の武力行使が禁じられている国までが兵隊を出すのだからとアピールしたがヨーロッパ列強は見向きもしないばかりか、日本のバカさ加減を笑うばかりであった。サダム・フセインが捕まれば「フセインの独裁政治解体」という戦争目的が形の上で達成されたことになるから、今度はヨーロッパは、イラクに主権が移管するまでなどとそっぽを向けなくなる。日本の自衛隊派遣はイラク復興・支援が理由だから、今度アメリカの相手がフセインの残党からアルカイダになった場合米軍の後方支援をする法的根拠が無くなる。急いでアルカイダ法でも作るか、自衛隊派遣をやめるか、小泉先生も野党も分かっているのかな。とにかく小泉先生頑張ってください。

--------------------------------------------------------------------------------

アメリカの住宅産業ブームの生みの親はテロ?

私はL.A.のTorranceに家作を持っている。2年前に買い替えた時の値段は35万ドルだった。2日前に隣の家(私の家と同等)が売りに出たというので、見たいと思い昨日駆けつけたら一足違いで売れてしまった。なんと売り出した翌々日に決まったと言うから私が飛行機に乗っている間に売れたことなる。売買価格はなんと言い値の55万ドル!懇意にしている不動産屋さんに聞いたら今L.A.では中級、高級中古住宅は売り出したら言い値(Asking price)であっという間に売れてしまうそうである。昨年同期と比べて米国の新築住宅の売れ行きが約20%増との統計を見てもいかにアメリカの住宅産業が伸びているかが分かる。

サンラ・コーヒー組合が投資しているコナ・コーヒー園用地(約28万坪)の地価が10倍になっていることはすでにお伝えした通り。ハワイだけは特殊だと思っていたら米国本土も物凄い。この米国住宅産業好況の原因の一つは9/11に続く多発テロだというから驚いた。海外のほとんどの地域がテロの危険にさらされているので海外不動産投資資金がアメリカに帰還しているのだそうだ。カリビアン等の一流リゾート物件は値下がりし、逆にハワイの高級物件が値上がりしているのは確か。ブッシュのテロに対する戦争で米国軍産複合体(チェイニー副大統領がCEOだったハリバートン等)が潤うのは当然だが、まさか米国の不動産ブームがテロ効果だったとは!米住宅産業は過熱気味だと言ってきたが、どうやら仮需要ではなく実需が続いているようだ。ドル安メリットのからくりで作ってきた米企業の好業績が、住宅ブームが押し上げる消費によって支えられるから今後米経済の本格的好況が期待できる。これで米国経済のリスクがほとんど消えたことになる。ハワイからL.A.までの飛行機代が無駄になったが、大変な勉強をさせてもらった。

--------------------------------------------------------------------------------

※「時事直言」の文章および文中記事の引用ご希望の方は、事前にサンラ・ワールド株式会社 増田俊男事務局(TEL 03-3955-2121)までお知らせ下さい。
ご意見ご感想は:

E-mail:info@sunraworld.com

発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)


http://www.chokugen.com/opinion/backnumber/h15/jiji031215_225.htm
 
 
 
ブッシュがイラクへ突然訪問した事実がやはり何か臭う。

 次へ  前へ

戦争44掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。