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サダム逮捕直後の報道は、米テレビABC、CNNをはじめ、どれもこれも同じ映像を何度も流し、バグダッド市民が喜んでいる姿を強調していたが、フランスのテレビF2の報道姿勢は一味違っている。
ブレマーのフセイン拘束発表会見や、クルド人に護衛された600人の米軍が捜索、拘束したという現地の模様を簡単に報じた後、F2は、バグダッドでガソリンを求めて何キロも並んでいる乗用車の列を映し出し、「朝7時から並んでいるんだ」という市民の怒りの声を取り上げ、市民の反応を以下のように解説した。
「前大統領に対する感情の爆発もなく、むしろ、アメリカの映像の流し方に反発し、自尊心を傷つけられている様子が見えます。“彼は自殺すべきだった”と一人は言いました。しかし一種の安堵感もあります」
フセインを憎んでいたシーア派の反応はどうかと聞かれたバグダッド特派員は、「シーア派の喜びはいかばかりかと思いきや、意外に喜んでいません。“それどころじゃない”と多くの人が言う。みな日常生活で忙しいのです。“そんなことより、ガソリン不足、停電、治安の方が重要で”フセイン拘束の映像を見ても“朗報とは言えない”と言います。“イラク国民として屈辱的だ。穴から引きずり出され、占領国によって晒し者にされているのが信じられない”と、複雑な感情が窺えます」とコメント。