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(回答先: 「サダム・フセイン拘束劇」を読む − 第一報を受けて − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 15 日 04:26:49)
あっしらさま、いつもご高説は拝読させていただいております。
今回のフセインと見られる人物の拘束発表について、あっしらさまの書き込みその他を読んで私なりに考えたので、以下述べさせていただきます。
1.この時期に行う目的
フセインとされる人物(これまでの米軍の「大本営発表」の数々の出鱈目ぶりからして、まったくの偽者である可能性も高い)を拘束したとの報道を、今この時期に行う理由について、クリスマス前の景気付け他さまざまな理由が解説されていますが、私はずばり「大量破壊兵器」問題の解決のためではないかと考えます。
(1)理由
イタリア警察軍襲撃やスペイン軍人襲撃や日本人外交官殺害他で、いわゆる米国の同盟国内部でもイラクへの派兵への異論が渦巻き、また米国内部でも政権への支持率が低下しているとの報道が相次ぐ中、各国の支持及び国内の支持を取り付けるもっとも早い方法は、「大量破壊兵器があったことを証明」することです。
米英による開戦が非難されている最大の理由が「大量破壊兵器の未発見」にあるとすれば、それを「発見」できれば、そうした非難を静める効果を期待できます。
そこで「フセイン」とされる人物から「自白」により「大量破壊兵器」が発見されたことになれば、あらためて今回の開戦は正当化され得る、と米英側が判断するのは、ある意味当然です。これ以上、米英軍兵員や同盟国の犠牲が増えて、各国や米英国内の非難が高まる前に、まさしく今のタイミングでこそ[自白→発見]につながるプロセスの最初の段階である「身柄拘束」が行われなければならなかったのだ、と私は考えます。
(2)今後の予測
拘束されているフセインとされる人物を、とにかく本人ということにして、「どこそこに、なんという種類の大量破壊兵器が、どの程度の量ある」という供述を得られたという発表が今後、行われることでしょう。場合によっては、その供述どおりの場所・種類・量の兵器が「発見」されたという発表も同時に行われるかもしれません。
無論、それがイラク国内で開戦前に製造されたという証拠は、米英軍が握り、国連他第三者による検証は拒否すると思われます(したがって、米英軍が自分たちで「設置」して、あとで「発見した」ことにしても、外部からではそれを検証できない)。
まだ書きたいことはありますが、取り急ぎここで締めます。