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シリーズ イベリア半島「百鬼昼行図」
イラク利権に絡むスペイン企業の実態を調べていたところ、いろいろと注目すべき事実が浮かび上がってきましたので、数回のシリーズでお知らせしたいと思います。この中でイラク「復興」利権に沸き立つスペイン企業と、アメリカ資本やアスナール与党である国民党が具体的にどのようにからんでいるのか、も浮かび上がってきます。
これらイベリア半島に徘徊する鬼たちは、アメリカの大悪魔どもに比べると取るに足らないほどの小物ですが、いずれにせよ人間の生き血をすすりカネを自らの血液とする妖怪変化の一群にほかなりません。しかも「百鬼夜行」などというしおらしい連中ではなく、スペインの燦燦たる陽光の元、大手を振って闊歩しております。そこでこのシリーズの題名を『イベリア半島「百鬼昼行図」』と名づけさせてもらいました。
今回は「その1:イラク人の血に群がる蝿ども(1)RepsolとCepsa」と題して、主要な「イラク復興」参入企業、特にRepsol、Cepsaといった石油関連企業を中心に、アメリカ資本やブッシュ政権、アスナール政権との関係を明らかにしていきます。次回以降は(2週間に1度づつくらいは書けると思いますが)次のような予定を組んでいます。
その2:イラク人の血に群がる蝿ども(2)その他の企業
その3:スペインを引きずるアメリカ資本
その4:イラクに触手を伸ばすアスナール与党周辺のNGO
その5:スペインを操るカルト集団オプス・デイとCIAの黒い関係
その6:【番外編】スペインの野党、反体制運動について
これ以後の予定は今のところ組めていません。
本論で参照してもらいたい記事や文書は残念ながらすべてスペイン語で、中にはかなりの長文もありますので、説明に必要な個所のみ、拙訳、スペイン語原文およびその英訳(機械翻訳)を貼り付けておきます。全文をご覧になりたい人は各自で翻訳ソフトを使って英訳してみてください。
ただし、スペイン語の文法が英語と相当に異なるため、機械翻訳では、主語と目的語が入れ替わる、主語やその性を取り違える、時制が混乱する、など、かなりの誤訳が出る可能性があります。できたらスペイン語に堪能な人に協力を仰いだほうが良いでしょう。
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イベリア半島「百鬼昼行図」
その1:イラク人の血に群がる蝿ども(1)RepsolとCepsa
2003年10月のマドリッド会議のはるか以前から、スペインには「イラク復興」の利権のおこぼれに預かろうとする連中がひしめいた。詳しくは後述するが、2003年2月に、スペイン中で反戦運動が燃え盛る中、ジェブ・ブッシュ・フロリダ州知事(アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュの弟)がマドリッドにやってきた際に、イラク戦争とヨーロッパ分断作戦への協力に対する「ご褒美」として、「イラク復興事業」へのスペイン企業の参入「許可」を約束したからである。
もちろんこのアメリカの政策は、「濡れ手に泡のもうけ話」に非常に弱いスペイン人の体質(これは国内支配民族のカスティーリャ人だけでなくカタルーニャ人などの被支配民族にも当てはまる)と同時に、反米感情と同様にドイツやフランスなどのヨーロッパ中央諸国に対する不信感が根強いカスティーリャ人の心情をも計算に入れてのことだろう。
スペインの企業には、アメリカ企業のようにイラク人の肉をむさぼり食らうほど豪勢な振る舞いこそできず、こぼれ落ちる血を一滴でもすすろうと群がる蝿のようないじましい連中が多いが、いずれにせよ人間の生き血をすすりカネを自らの血液とする妖怪変化には違い無い。
次の資料(スペインの反戦団体によって纏められた)を見ると、2003年4月末の段階ですでに170以上にも及ぶ参入希望のスペイン企業がリストアップされている。いずれも普通の日本人にはなじみの無いものだろうが、この中でもRepsol、 Iberdola、Cepsa、 Gas Natural(以上エネルギー関連), Ferrovial Agroman(建設・鉄道関連), BBVA、 La Caixa(以上銀行・金融)などはスペインの代表的な大企業で、イラクでも相当に「重要」な働きをすると思われ、このシリーズの中でも何度も登場するだろう。
http://www.geocities.com/bistrot64/iraq/beneficios.html
またこれらの中で実際に受注契約にまでこぎつける会社がどれくらいあるのかは不明だが、少なくとも石油大手のRepsol(正式にはRepsol YPF:スペイン・アルゼンチンの合弁会社)とCepsa(スペイン第2位の石油会社)はすでに完全に食らい込んで利権を手にしている。次の資料はEl Mundo Dinero紙、2003年9月21日付けの記事の一部である。
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【拙訳】
具体的に言うと、SOMO (State Oil Marketing Organization) は6月に、イラクに対する戦争以前からセイハン(トゥルキアニア、バクル)の港に貯蔵してあった950万バレルを、競売に出し、そこからRepsol YPF とCepsaが100万バレルを競り落とした。残りは、アメリカのChevron Texaco(400万バレル)とフランスのTotalFinaElf(200万バレル)、イタリアのENI およびトルコのTuprasが分けた。
【スペイン語原文】
En concreto, SOMO sacó en junio a subasta 9,5 millones de barriles almacenados desde antes de la guerra contra Irak en los puertos de Ceyhan (Turquíaina Bakr),de los que Repsol YPF y Cepsa se adjudicaron un millón cada una. El resto se repartió entre la estadounidense Chevron Texaco (cuatro millones de barriles), la francesa TotalFinaElf (dos millones), la italiana ENI y la turca Tupras
【英語約(機械翻訳)】
In particular, SOMO removed in June to auction 9.5 million barrels stored from before the war against Iraq in the ports of Ceyhan (Turquíaina Bakr) ,of which Repsol YPF and Cepsa adjudged million each one. The rest was distributed between the American Chevron Texaco (four million barrels), the TotalFinaElf French (two million), the Italian ENI and the Tupras Turk
http://elmundodinero.elmundo.es/mundodinero/2003/11/20/Noti20031120113248.html
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次は03年8月1日付のAmerica economica.com紙の記事である。
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【拙訳】
Repsolがイラクと石油販売契約
イラク石油省の情報によると、Repsolは原油販売の契約をイラク政府と交わした。
契約は本日8月1日から効力を発し、今年の年末まで継続される。石油はイラク南部の油田から来ることになっている。
Repsolと同時に、スペイン政府(注)は他の11社との契約にサインした。その中にはアメリカのExxonMobil、ChevronTexaco とConocoPhillips、イギリスのShell と BP、あるいはフランスのTotalFinaElfが含まれている。
【スペイン語原文】
Repsol firma un contrato con Irak para comercializar su petróleo
Repsol ha firmado un contrato con el Gobierno de Irak para comercializar crudo, según fuentes del Ministerio del Petróleo de dicho país.
Los contratos, que tendrán vigencia a partir de hoy, 1 de agosto, se prolongarán hasta finales de año. El petróleo vendrá de los campos del sur de Irak.
Junto a Repsol, el Gobierno español ha firmado contratos con otras 11 petroleras entre las que se incluyen ExxonMobil, ChevronTexaco y ConocoPhillips de EEUU, las británicas Shell y BP o la francesa TotalFinaElf.
【英訳(機械翻訳)】
Repsol signs a contract with Iraq to commercialize its petroleum.
Repsol has signed a contract with the Government of Iraq to commercialize crude, according to sources of the Ministry of the Petroleum of this country.
The contracts, that will have use as of today, 1 of August, will extend until end of year. Petroleum will come from the fields of the south of Iraq.
Next to Repsol, the Spanish Government has signed contracts with other 11 oil ones between which ExxonMobil, ChevronTexaco and ConocoPhillips of the U.S.A. are included, the British Shell and BP or the TotalFinaElf French.
http://www.americaeconomica.com/numeros4/223/noticias/blrepsolju.htm
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(注)これはおそらく「イラク政府は」の誤りであろう。
特にこの Repsol(正式には Repsol-YPF)はスペイン最大の石油関連企業でスペイン経済の大黒柱の一つであり、これに関してはアメリカ資本との興味深い絡みも明らかになっているので、ここで、この企業にスポットを当ててみたい。
次に挙げる資料は、スペインの反戦団体Reconquista-Popular messageによって保存されているEL PAIS紙の2002年11月10日の「Repsolの最大の投資家はカリフォルニア人」と題された記事だが、全文は長いので必要な個所だけ引用し、後は説明のみとする。
Repsolは1999年にアルゼンチンYPFを買収して現在の形になる。ところがアルゼンチンの経済破綻をきっかけに負債を抱え込む。さらに、2001年6月には21ユーロを超える株価をつけていたのが、同年9月にはアメリカでの「テロ」事件のあおりを食らって17.69ユーロへ、2002年には10.15ユーロにまで値下がりを続け、経営危機に陥る。
ここで登場したのがアメリカの投資会社Brandes Investiment Partners。この会社は2001年5月にはすでにRepsolの株の7%以上を握っていたのだが、最安値にまで落ち込んだ2002年前半までに大量の買いを行い、同年4月までには約22%を買い占めたのだ。さてその後のRepsolはどう変わっていくか。同紙の一部を抜粋する。
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【拙訳】
この石油会社は今週、第3四半期の結果を発表したが、ドラスティックな負債の減少とラテンアメリカでの事業の健全化の状態にある。その国(アルゼンチン:訳者)の危機はこの結果に影響を及ぼしつづけてはいるが、その衝撃は、石油精製のようないくつかの部門での強化のおかげで、数ヶ月前よりは小さくなっている。(例えば10月にはアルゼンチンのガソリンのアメリカへの輸出が最高を記録した。)
【スペイン語原文】
La petrolera, que presenta esta semana los resultados del tercer trimestre, está inmersa en un proceso de drástica reducción de su deuda y de saneamiento de sus negocios en Argentina. La crisis de este país sigue afectando a sus resultados, pero su impacto es menor que hace unos
meses gracias a la potenciación de algunas áreas como el refino (octubre, por ejemplo, marcú un récord en la exportación de sus gasolinas argentinas a EEUU).
【英訳(機械翻訳)】
The oil one, which it presents/displays this week the results of the third trimester, is immersed in a process of drastic reduction of its debt and cleaning of its businesses in Argentina. The crisis of this country continues affecting their results, but its impact is minor who for months thanks to the involution of some areas like the refining (October, for example, marcú a record in the export of its Argentine gasolines to the U.S.A.).
http://archives.econ.utah.edu/archives/reconquista-popular/2002w46/msg00053.htm
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こうして順調に営業成績を上げ負債を減らし、イラク「復興」にも食らい込んだ結果については、次の資料に詳しい。2003年9月25日のAmerican Economia.comである。
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【拙訳】
Repsol と Cepsa、市場で最も優秀な石油企業
Repsol と Cepsaは、最近12ヶ月の市場の中では、2つの最も優秀なヨーロッパの石油企業である。アルゼンチンでの展開の結果がこれらのスペイン企業の好況にとっての鍵であった。それらはヨーロッパの巨大企業を多く分野で打ち負かしている。どちらの会社も、株価の上昇と、またそれ以上に競争相手に対する非常に優越した行動によって、この数ヶ月に黄金期を迎えている。12ヶ月の間、前半は昨年度に比べて21%ほど上回っているし、後半には約35%を記録している。反対に、 BP Amocoは同時期にわずか2.5%ほど、一方TotalFinaは5%ほどの上昇だが、Royal Dutchは約1%、イタリアのENIは4%以上もの下落である。
【スペイン語原文】
Repsol y Cepsa, las mejores petroleras europeas en bolsa
Repsol y Cepsa son las 2 mejores petroleras europeas en bolsa en los últimos 12 meses. Los resultados y la evolución de Argentina han sido factores clave para el buen tono de las compañías españolas, que baten por mucho terreno a las grandes corporaciones europeas. Ambas compañías atraviesan una etapa dorada en los últimos meses, con claras revalorizaciones en bolsa y lo que es mejor, con un comportamiento muy superior a los de la competencia. Mientras a 12 meses, la primera avanza un 21% en el último año, la segunda se anota un 35%. Por el contrario, BP Amoco sólo gana un 2,5% en el mismo periodo, mientras TotalFina sube un 5%, Royal Dutch pierde un 1% y la italiana ENI más del 4%.
【英訳(機械翻訳)】
Repsol and Cepsa, best oil the European in stock market
Repsol and Cepsa are the 2 better oil European in stock market in the last 12 months. The results and the evolution of Argentina have been factors key for the good tone of the Spanish companies, that beat by much land to the great European corporations. Both companies cross a stage golden in the last months, with clear revaluation in stock market and what is better, with a behavior muy.superior.a those of the competition. While to 12 months, first it advances a 21% year in the last, second a 35% are written down. On the contrary, BP Amoco only gains a 2.5% in the same period, while TotalFina raises a 5%, Royal Dutch loses a 1% and the Italian ENI more of 4%.
http://www.americaeconomica.com/numeros4/231/noticias/blpetrolerasju.htm
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こうやってこのスペイン経済の大黒柱は、立ち直ったばかりでなく今後のイラク利権の中でも巨大な利益を上げうる位置についてしまったわけだ。
ところでこの会社をピンチから救ったBrandes Investiment Partnersというアメリカの投資会社はいったい何者だろうか。単なるハゲタカとは思えない。その株を買い支えただけではなく、営業不振の元凶であったアルゼンチンの子会社の営業戦略に決定的な影響を与え、それもアメリカにガソリンを大量に売りつける、という手を使った、ということはアメリカの経済政策決定にも相当な力を発揮できる立場にいることを示しているだろう。しかも2001年から2002年にかけて、という時期が時期である。この会社については今後調べてみるが、皆さんの中で詳しくご存知の方がおられたら、ぜひお教え願いたい。
そしてこの会社が、Repsolの株が上昇してから次々と売りに出し巨額の利益を上げたことは言うまでも無い。現在でも第2位の株主だが、2003年12月現在では約9.30%の比率にまで落としている。それにしても、こんな経過を見せつけられたら、Repsolから巨額の政治資金を受け取っていると思われるアスナール政権が「これはアメリカについていかねば損だ」と判断するのも無理からぬところであろう。
最後に、2003年10月27日、つまりマドリッドでのイラク再建についての国際会議の直後の、カスティーリャ・レオン地方の労働組合連合のホームページSTEから一部を引用してみたい。
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【拙訳】
我々の税金から援助が出て、Repsol、 Cepsa、 ACS、 Endesa、 Iberdrola、 Santa Bárbara、 etc にとっては膨らんで戻ってくる、とんでもない消費のために支払われる。(これはすでにアメリカ大統領の兄弟であるJEB Bushがアスナール首相に約束していたものだ。)もうすでにバグダッドに我々の石油化学産業を守るためにオフィスを構えるAntonio Hernández Manchaなどのスペイン人がいる。この国民党の前書記長は、ボディガードに囲まれながらそこでやっていることがイラク再建には無関心なものであることを確信しているのだ。
【スペイン語原文】
nuestros impuestos salen las ayudas y se pagan estos gastos extraordinarios que se devuelven con creces (ya lo prometía JEB Bush, el hermanísimo, al Presidente Aznar) a Repsol, Cepsa, ACS, Endesa, Iberdrola, Santa Bárbara, etc. Ya hay españoles como Antonio Hernández Mancha que tienem oficina en Bagdad defendiendo los intereses de nuestras petroquímicas. El antiguo Secretario General del PP está convencido de que lo que está haciendo allí, rodeado de guardaespaldas, es desinteresada reconstrucción
【英訳(機械翻訳)】
Our taxes they leave the aids and these extraordinary expenses that are given back (already it promised JEB to it Bush, hermanísimo, to President Aznar) to Repsol fully, Cepsa, ACS, ENDESA, Iberdrola, Santa Barbara are paid, etc. Already there are Spaniards as Antonio Hernandez Spot that tienem office in Bagdad defending the interests of our petrochemical ones. The old Secretary General of the PP is convinced that what is doing there, surrounded by bodyguard, it is disinterested reconstruction
http://www.stecyl.es/opinion/031027_op_conferencia_donantes.htm
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ブッシュの弟、フロリダ州知事のジェブ・ブッシュがスペインを訪問したのが今年の2月18日であることを考えると、戦争の前から完全に筋書きができていたことは明らかだろう。アスナール政権としては、もうこれに乗らないテは無い、このチャンスを、ここでつかんだが百年目、ということになったはずだ。国民党は幹部をバグダッドにすでに派遣しているなど、この際なりふりかまわず利権確保に狂奔する覚悟を決めていたようだ。
余談だが、このブッシュ弟、兄貴と同様に甚だしい「世界オンチ」である。さすがにヒスパニックの多いフロリダ州の知事だけあってスペイン語で器用に演説してみせたのは良いのだが、スペインの国名を何と「スペイン共和国」と言ってしまったのだ。
といっても、スペインの歴史に詳しくない人にとっては何のことかピンとこないだろう。1931年に起こったスペイン革命でブルボン朝のアルフォンソ13世が追い出され、スペインは第2時共和制の時代に入り「スペイン共和国」となった。やがて1936年に左翼連合の「人民戦線内閣」が誕生すると、これに危機感をもったフランコ将軍によるクーデターが勃発。3年にわたる内戦の果てに共和国政府は滅び、以後40年近い独裁政権の支配が登場することになる。そしてそのフランコ政権を支えたファランヘ党のなれの果てが現在のアスナール与党の国民党(Partido Pourlar=PP)であり、アスナールにとっては不倶戴天の敵、まして現国王であるフアン・カルロス1世にとっては自分のジイサンを追い出した悪夢でしかないのが「スペイン共和国」なのだ。
どうやら「自分が共和党員だからついつい口が滑ったのだろう」とかなんとかいうことで、ウヤムヤにして事を荒立てなかったようだが、逆に国民の過半数、特にカタルーニャ人やバスク人たちは、「ブッシュの兄弟もたまには良いことを言うワイ」と心の底でニヤリとしたのではないだろうか。
それにしてもスペインにとっては実においしい「ご馳走」である。これこそ「国益」に違いない。兵隊どもの何人かが殺されたところで、「国益確保」のための「名誉の戦死」としてたたえておけば済み、支配者どもにとっては痛くも痒くも無いだろう。(この国は平等社会の日本とは異なり、目もくらむような階級社会なのだ。)ところで、日本は、一体どんな「ご褒美」「ご馳走」をいただくことになるのだろうか。見ているとカネも人も出すばかり、という感じすらするが。要するに、エサに弱いヤツにはエサを、脅しに弱いヤツには脅しを、ということなのだろうか。あるいはまた、スペイン人は、2流だが、曲がりなりにも白人だから「ご褒美」を与えて、日本人はしょせんはアジアの黄色い猿だから、搾り取った上で縛り付けておこう、とでもいうのだろうか。アメリカのイラク戦略に協力したら北朝鮮から守ってもらえる、だの、石油の安定確保が保証される、などとは思わないほうがよいと思うが。
次回は、イラク利権に群がる他のスペイン企業について、調べられた限りをお知らせしたいと思う。乞うご期待!