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増田俊男の時事直言!
222号 (2003年12月1日号)
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非戦闘地域の欺瞞
イラクに非戦闘地域など存在しない。そのことは9・11の後ブッシュ大統領が「テロに対する戦争」を宣言した時、「敵は何処にでもいる。このアメリカも戦場だ」で自明。ラムズフェルド国防長官も「イラク全土が戦闘地域である」と何度も繰り返している。アメリカはテロという敵が何であるか知っているから、アメリカ国内でさえ戦闘地域なのである。テロリストは国家ではない。テロは個人単位の軍事行動だからアメリカを憎む者のいるところ何処でも戦闘地域である。「テロが敵である限り非戦闘地域は存在しない」と言う定義は日本以外のすべての国の常識。イラクで日本大使館員2名がテロリストに殺害されたが、テロリストに言わせれば当然のことだろう。何故なら小泉首相は、国際法上正式に日本を対イラク侵略国にしたからである。国連憲章第53条で「・・・いかなる強制行動も、安全保障理事会の許可が無ければ、地域的取極に基いて又は地域的機関よってとられてはならない。」とされている。米英は安保理は勿論、安保理常任理事国5カ国中3カ国の反対を無視して「先制攻撃」をしたのだから国際法上正式な「侵略国」である。
小泉首相は国際法上明白なアメリカの侵略を支持した上で、在日米軍基地からの対イラク侵略行為を認めたので、国連総会決議3314(侵略の定義-侵略者に自国の領土を使用させれば侵略者になる)により正式にアメリカ同様「侵略国」と規定される。侵略された国、国民、民族が侵略者に対して「命がけで」戦うのは当然のこと。したがって、イラク本土に限らず、日本、アメリカ、ヨーロッパ、全世界何処であれ、イラク人、モズラム等被侵略者のいる所すべて日本にとって「戦闘地域」である。国会で「非戦闘地域があるのか」など論議するとは正に「神の国」。神の国は人間が死んでから行く所。小泉さんはまだお達者なのに。
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「テロに屈しない」の欺瞞
「テロに屈しない」と小泉首相はのたまうが、小泉首相が屈しないというテロとは「辞書に書いているテロ」にしておくべきでは。「侵略者、米、英、日に対して戦闘しているテロ」だとまずいのではないですか。まず「一般論」を叫び、後に「間違った具体論」を正当化するのが小泉流常套手段だから。米、英、日等侵略軍に反抗するテロに屈しないというなら、それは「とことんまで侵略断行」を宣言することになる。「アメリカの理由無きイラク侵攻」が明らかになった今頃になって、侵略続行で自衛隊派遣とは!日本のマスコミは小泉首相の「テロに屈しない」の欺瞞型ウインドウの画面から入るから、何処まで行っても欺瞞の摘発には至らない。それどころか小泉欺瞞の蔓延化促進機関に成り下がってしまう。
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小泉政権崩壊?
アメリカの言う、「アメリカ本土すら戦闘地域である」と言う「真実」を日本の世論にすること。そうすれば自衛隊派遣は違法になるし、違法を押して自衛隊を派遣し、挙句の果て多数の犠牲者が出れば小泉政権は崩壊する。自衛隊が今「飛んで火にいる夏の虫」であることはアメリカ軍が認めているところ。ところで民主党さんは自衛隊派遣反対!ということは小泉政権延命を望んでいることになる。純情だね!
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発信者 : 増田俊男
(時事評論家、国際金融スペシャリスト)
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