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ロシア・チェチェン紛争のドキュメンタリービデオ上映会 金沢市で制作者ら講演/石川
子供たちの目で見たロシア・チェチェン紛争の実情を伝えるドキュメンタリービデオ上映会「こどもの物語にあらず チェチェン紛争がもたらした悲劇」(アムネスティ・インターナショナル金沢グループ主催)が金沢市で開かれ、制作したチェチェン人ジャーナリスト、ザーラ・イマーエワさんと、長男のティムール・オズダミーロフさんが紛争の悲劇を語った。
ザーラさんは、紛争で夫や親せきを亡くし、自身は戦火の中を脱出。現在はアゼルバイジャン共和国に住む。00年制作の「子どもの物語にあらず」では、戦火を生き延びた子供たちが「ぼくの家では戦争でたくさん死んだんだ」「地面がブルブル震えるんです。とっても怖いんです」「武器を作ったのは人間です。それは悪い人です。悪い人が戦争するんです」などと証言している姿を納めている。
ザーラさんはビデオを上映しながら、チェチェン人のロシア軍との戦闘の歴史を解説。「私は、おじいさん、おばあさんを見たことがありません。スターリン時代の強制移住の時に殺された。父は兄弟、姉妹の全員を失い、一人で大きくなった。母は、20人近く親せきがいましたが、生き残ったのはたった4人でした」と証言。さらに「殺りくは今も続いている。今晩も、覆面をした兵士たちが何軒かの家に現れ、何人の人が連れ去られ、帰らぬ人となるのか想像もつかない」と悲痛な面持ちで話した。
ティムールさんは、13歳の時にホテルで、兵士が部屋に乱入しチェチェン人であるというだけで、自動小銃を胸に突きつけ連行された体験を語り、「私たちはどこにいても、差別を受け、守られていない。私たちもみなさんと同じ人間です。人生を愛しています。世界と共に生き、その一部であると感じたいのです」と訴えた。
【平本泰章】(毎日新聞)
[12月1日19時33分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031201-00000003-mai-l17