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イラク情勢はますます、混迷を深めているようですが、米国がなぜ、対イラク戦争に踏み切ったか、について、やはり、イスラエルがらみと考えるのか、一番、妥当ではないか、と思うようになりました。
「石油資源の独占」とか「ネオコンどもの中東民主化という夢想」など色々な動機が指摘されてきましたが、最近の田中宇さんのレポートなどを読むと、やはりイスラエルがらみ、とみるべきでしょう。
湾岸戦争でかなり弱体化はしましたが、イラクは中東有数の軍事国家であり、イラン、シリアと並んで、イスラエルにとっては、消滅してほしい中東国家のひとつでしょう。ネオコンとイスラエルの関係は今ひとつ良く分かりませんが、ウォルフォビッツやリチャード・バールがユダヤ系であることは周知の事実です。
頭のよろしくないダブヤがどういうつもりでイラク攻撃にGOをかけたか、は、「本当の動機」とは別の問題です。恐らくダブヤは、裏では、石油利権、表では「中東諸国の西欧型民主化という夢想」の2つで開戦に踏み切った、と思われますが、ダブヤの思惑と、彼を操っている「真の権力者の思惑」が違っていても別におかしくありません。
ただ、田中さんの言う「イラクのパレスチナ化」というのは、想定された事態なのかどうか。ダブヤらの表向きの勇ましい発言とは別に、米国はイラクの今後を他国に”丸投げ”して、一国も早く、撤兵することを考えている、と思われますが(副島隆彦さんがチラッとこういう情報を紹介しています)、「撤兵の大義」をどう作るか、がライスらの今後の宿題でしょう。まさか「フセインは米国が倒した。民主化するのは、欧州や日本などの責務だ」というわけにもいかないでしょうし。今のところ、ベトナム戦争時の「ドミノ理論」程度の説得力のある「理由づけ」もできていない。「自由の敵」だけでは、大統領選挙も乗り切れない。ダブヤに責任を転嫁して潰すことで事態の収集を図るのでしょうか。史上最もわけが分からない戦争、ということで収束させるのでしょうか。まあ、結局、儲けたのは、米国の軍需産業やハリバートンあたり、ということなのでしょうが、彼らは、アフガン戦争時に既に膨大な軍事予算がついており、別にイラク戦争がおきなくとも、十分、甘い汁を吸えたわけですから、「良く分からない戦争」という性格は変わりません。まあ、核問題などで、イランもガタガタにすれば、(エジプトなどはへたっていますから)、中東でのイスラエルの覇権はゆるぎなくなる、というところでしょうか。しかし、イスラエルが中東を牛耳ることが。果たして、米国のプラスになるのか、も十分、検証されていないように思います。サウジのような宗教独裁国家を操って、石油利権を「山分け」しているほうが、米国にとっては、ずっと楽でしょうに。