★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争43 > 788.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
イラクの赤ちゃんがイスラエルで心臓の手術を受けた [Independent]
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/788.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 11 月 30 日 22:56:34:oswAM6lqBSCW6

★慈善活動をネタにしたプロパガンダに御用心。

Independent
http://www.independent.co.uk/
http://news.independent.co.uk/world/middle_east/story.jsp?story=467591

■Iraqi girl undergoes major heart surgery in Israeli hospital
 イラクの赤ちゃんがイスラエルで心臓の手術を受けた

By Eric Silver in Jerusalem
27 November 2003

Israeli surgeons operated yesterday to save the life of Bayan Jassem, a week-old Iraqi girl with a congenital heart defect that could not be treated in her own country.
イスラエルの外科医たちは昨日、先天性心臓疾患を持ったイラクの生後1週間の女児バヤン・ジャセムちゃんの命を救うために、彼女の国では扱うことのできなかった手術を行った。

It was a unique exercise in co-operation between Christians, Muslims and Jews, Americans, Iraqis, Jordanians and Israelis. Dr Lior Sasson, the lead surgeon in the eight-hour operation at the Wolfson Medical Centre, near Tel-Aviv, is the son of Jewish immigrants from Iraq.
それはキリスト教徒とイスラム教徒及びユダヤ教徒、つまりアメリカ人、イラク人、ヨルダン人及びイスラエル人との間の協力で行われた画期的な作業だった。この8時間にわたる手術の執刀医は、テルアビブの近郊にあるウォルフソン医療センターのリオール・サッソン医師であり、彼はイラクのユダヤ人移民の息子である。

Dr Sion Houri, head of the hospital's intensive care unit, said last night: "The operation seems to have been successful. Her heart is working normally and she has been taken off the heart-lung machine. If all goes well, she should be able to go home in a month to six weeks."
昨夜この病院の集中治療チームの責任者であるシオン・ホウリ医師は言った:「手術は成功したと思います。彼女の心臓は正常に働いています。もう彼女は心肺装置を取り外すことができます。すべてがうまくいけば、彼女は1ヶ月から6週間で帰宅することができるでしょう。」

The story began in the Kurdish city of Kirkuk in northern Iraq. A doctor attached to the United States forces found that Bayan's arteries were transposed and he warned that if the condition was not corrected by the time she was two weeks old, she would die. No operation of its kind had been attempted in Iraq.
物語はイラク北部のクルド人都市キルクーク【北部油田地帯の要衝】で始まった。アメリカ軍に所属していたある医師がバヤンの肺動脈に異常があることを発見し、もし生後2週間目までにそれが修正されなければ彼女は死亡するだろうと警告した。しかしこの類いの手術がイラクで試みられた前例はなかった。

The doctor called on Jonathan Miles, the head of Light to the Nations, an American Christian charity which helps Palestinian refugee children from Gaza to get medical treatment in Israel. Mr Miles turned to an Israeli charity, Save a Child's Heart, which brings African and Asian children to the Wolfson hospital for surgery. Of the 900 patients treated over the past five years, a third were Palestinians.
ジョナサン・マイルズと呼ばれている医師は、ガザ地区のパレスチナ難民の子供たちがイスラエルで治療を受けるのを助けるアメリカのキリスト教援助団体ライト・トゥー・ザ・ネーション※1)の会長である。マイルズ氏はウォルフソン病院にアフリカとアジアの子供たちを手術のために受け入れる、セイブ・ザ・チャイルズ・ハート【子供の心臓を救え】※2)のイスラエルでの援助活動に取り組んでいる。過去5年間にわたって治療された900人の患者のうち3分の1はパレスチナ人だった。

By Friday, Israeli and Iraqi cardiologists were talking on a conference line. Bayan was taken to Baghdad, where an Iraqi surgeon performed a preliminary operation.
金曜日までに、イスラエルとイラクの心臓病学者たちは通信会議で話し合った。バヤンはバグダッドへ運ばれイラクの外科医によって予備手術が行われた。

Mr Miles then flew with Bayan and her parents on a relief shuttle to Amman. After a 72-hour stopover, they drove from Jordan to Israel over the King Hussein Bridge. Save a Child's Heart put up the parents in its hostel, 10 minutes drive from the hospital.
それからマイル氏はバヤンと彼女の両親に付き添って緊急便でアンマンへ飛んだ。72時間の途中滞在の後、彼らはフセイン国王橋を通ってのヨルダンからイスラエルへと陸路、搬送された。セイブ・ザ・チャイルズ・ハートは、病院から車で10分の距離にある寄宿寮に両親を泊めた。

After the operation, Mr Miles said: "I didn't believe it would be possible to get her here, but somehow God gave me the courage to try. We're thankful when we can bring people together to save the life of a child. We hope it will also build bridges between Arabs and Jews."
手術後マイルズ氏は言った:「私は彼女をここに受け入れることが可能だという確信はありませんでした。しかしなんとか神が私に試みるべき勇気を与えてくれたのです。子供の命を救うために人々を結集することができ、私たちは感謝しています。私たちはこれがアラブ人とユダヤ人との間の掛け橋となることを望んでいます。」

Bayan's father, Jassem Abdullah, said: "People say Israel is bad but we've been treated very well here. We thank the doctors."
バヤンの父親ジャセム・アブドラは言った:「人々はイスラエルが悪いと言うが、私たちはここでとても良く扱われました。私たちは医師たちに感謝しています。」

※1)Light to the Nations
http://www.lttn.org/

※2)Save a Child's Heart
http://www.saveachildsheart.com/

 
★一人の子供の命が救われたという記事なのに、非常に読後感が悪いのはなぜだろう?
このような慈善団体の活動が、巧妙なプロパガンダに貢献する阿呆かエージェントに見えてしまう。
戦争で何万人もの人が死ぬからこそ、ひとつの命を救うことに懸命になることは意義がある。
だが戦争はイラクの無数の子供たちを壊疽や下痢さえ止められずに衰弱死する情況に追い込んでいる。

いま米軍とイスラエルが先進の医療技術によって誇らしげにひとりの心臓病の子供を救ったことが、
アラブ人とユダヤ人の掛け橋になるのか?むしろイラク人が支配者に従属する橋渡しではないのか?
権力者はひとつの美談を宣伝に利用することにより、批判をかわし、支持率低下を食い止め、
今まで犯した何万もの殺戮を誤魔化そうとし、またこれから行う何万もの殺戮の予備工作とする。

最近のプロパガンダは、巧妙化と緻密化、そして脱理論的に立場や善悪を逆転させる居直りが目立つ。
彼らには議論で勝って正当化する気すら無く、ただ大衆への詐欺や謀略を繰り返すことしか頭にない。
拭い去ることのできない不快感の最大の原因は、彼らとは議論そのものが成立しないことにある。
支援・慈善活動を行う際は、不本意に利用され騙す側に立たないように注意すべきだ。

 
関連

Zionist Pedophiles Pack-Rape Palestinian Child
http://www.joevialls.co.uk/myahudi/packrape.html
Israel's Blitzkrieg on Middle East Oil
http://www.joevialls.co.uk/subliminalsuggestion/oil2.html

中東・アジア従属化オセロ理論
http://www.asyura2.com/0311/war42/msg/1219.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 11 月 22 日 00:29:28:oswAM6lqBSCW6

トルコ情報:イスラエルが、モスルの油田地域を購入 <Al-Ahram>
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/709.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 11 月 30 日 08:41:21:PfNx5sWzYkpAE

空爆で両腕失ったイラク少年、パイロットに怒り [CNN]【米英が美談化しようとしたあのアリ君 − 米英政権批判の内容なのだが −】
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/195.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 14 日 17:51:07:Mo7ApAlflbQ6s

パレスチナ人少年の死体から臓器を盗む
http://www.asyura.com/2002/war10/msg/876.html
投稿者 メシダ 日時 2002 年 4 月 05 日 19:21:31:

イラク:裏切られた人々 (益岡賢さんのページ)
http://www.asyura.com/2003/war25/msg/618.html
投稿者 えっくす 日時 2003 年 3 月 11 日 15:03:39:

 次へ  前へ

戦争43掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。