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(回答先: 調停案拒否でロシア激怒 モルドバ、欧米の意向配慮(共同通信) −ドニエストル独立問題 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 27 日 19:09:30)
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20031128/KOKU-1128-03-02-48.html
モルドバ、デモで露大統領の訪問中止
リトアニア、「マフィア癒着」揺れる政権
【モスクワ=内藤泰朗】グルジアでの野党勢力による「無血革命」を契機に、同国と同じく欧州統合を目指す旧ソ連諸国のロシア離れが進んでいる。モルドバでは、欧州志向が強い野党勢力の強固な反対で、ロシア大統領のモルドバ訪問が急遽(きゅうきょ)キャンセルとなった。リトアニアでは、政権とロシアマフィアの親密な関係が政権を揺るがす大スキャンダルに発展している。
モルドバでは二十五日、ロシアのプーチン大統領が首都キシニョフを訪問し、同国共産党委員長で対露関係を最重視するウォロニン大統領と、二〇二〇年まで同国でのロシア軍駐留を認めるとする和平合意文書に調印することになっていた。
「欧州の最貧国」と呼ばれるモルドバでは、一九九〇年にドニエストル地域のロシア系住民が分離独立を宣言したことでモルドバ政府軍と衝突、九二年に駐留ロシア軍が双方の紛争に介入したことから和平交渉が複雑化。今回の訪問で、和平の枠組みをつくろうとしていた。
ところが、欧州統合派の急進的な野党勢力が、和平案にかみついた。ロシア軍の早期撤退を求める約千人の野党急進派が、ロシア大使館前でプーチン大統領の写真を焼くなどの抗議デモを展開。ウォロニン大統領も、欧州安保協力機構(OSCE)が和平案に不満を表明したことなどを理由に、和平合意文書に調印できないとの意思をモスクワに伝えた。このためロシア側は急遽、大統領の訪問を中止した。
クレムリン側はこうした対応に不満を表明しつつも、「対話は続けていく」としている。だが、動揺の色は隠せない。
野党側は「和平案はロシア軍のモルドバ駐留を半永久化させ、モルドバのロシア保護領化を進めるものだ」と反発し、「ウォロニン大統領も、退陣したグルジアのシェワルナゼ氏と同じ道を歩むだろう」と警告した。
一方、バルト三国のリトアニアでは十月末、パクサス大統領とロシアマフィアとの癒着疑惑が噴出、退陣を求める野党系市民のデモが連日のように続いている。
報道によると、パクサス大統領は今年一月の大統領選で、四十万ドルともいわれる資金をロシア系ビジネスマンから受け、当選の見返りに国有財産の民営化事業への参入や閣僚ポストなどを要求され、大統領の弾劾裁判にまで進展する可能性が指摘されている。
リトアニアのスキャンダルは、グルジアの「無血革命」と直接つながりはない。しかし、モルドバと並び、さらなるロシア離れを加速させる大きな要因だ。ロシアのプーチン政権はウクライナなども含め、ロシア離れを加速させる旧ソ連構成諸国の動向を注視している。