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[ジャユース(ヨルダン川西岸) 27日 ロイター] イスラエルがヨルダン川西岸で進めている分離フェンス建設で、パレスチナ人の貴重な資金源となっているオリーブの収穫に影響が出ている。
分離フェンスの最初の180キロの区間だけで、7万人が農場、市場、学校、役所に行けない状態となっている。また、オリーブの木6万5000本余りが除去されたほか、農場の多くが整地され、元来少ない水源も枯渇の危機に瀕している。
イスラエルは、オリーブ収穫を考慮して29カ所のゲートを設置、農民の往来ができるようにしたとしている。しかし、パレスチナ人によると、ゲートが開く時間は不定期で時間も短く、何日間も開かない日がある。
農民らによると、収穫量は昨年の半分以下に減っている。イスラエル国防省は、農民から約50件の苦情が来ており、損害を補償したとしている。
また、ゲート通過には許可証が必要だが、地元当局によると、発行されているのはオリーブ栽培の主力となっている20―40代の男性ではなく、幼年者や高齢者、または何年も前に海外に移住した人々だけという。
ゲートで任務に就くイスラエル兵の温情に期待し、許可証がないままゲート前で待つ人々もいる。ある男性は「9割方は無駄に終わるが、オリーブが全滅する前に少しでも収穫したいと思って必死なのだ」と述べた。