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「陰謀論」としての切り捨てを許す粗雑なアラブ支持者も「偽の友」なり。
似非紳士の朝日新聞を典型として、アメリカ・イスラエルのCIA・モサド謀略への疑惑を封じ込む「右」の手先の対極には、わが呼称「平和売人」の自己中心「左」が控えている。
シオニスト批判者の中にも、実に粗雑な連中が多い。だから、私は、以下の拙訳には、慎重な言葉選びをした。そのためもあってか、いわゆる「揚げ足取り」専門の「偽の友」、特に週刊金曜日系、本蛇蝎一系、日本赤軍系も、このわが拙訳には、まったく「言い掛かり」を付けてこない。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-30.html
『偽イスラエル政治神話』(その30)
原著者ロジェ・ガロディの「結論」(その1)
[この項以下は、すべて改訂版での増補]
[中略]
(c)…偽造者と批判的な歴史
最後に、われわれにとっての課題は、どんなに小さな情報についても、われわれが確認できる出典や確証の材料を用意することであり、すべての嘘と根本的に一線を画することである。嘘は宿命的に、宗教や共同体への不信を生み出し、憎悪と迫害を呼び起こす。
この種の卑しむべき行為の典型は、『シオンの長老の議定書』である。これについては、拙著『パレスチナ/神の伝言の土地』の中でも、九頁も費やして、警察による偽造の過程を明らかにした。私が教えを受けた原典は、アンリ・ロランが一九三九年に出した反駁の余地のない論証、『われわれの時代の黙示録』である。この本は、翌年の一九四〇年、ヒトラーによる焚書の対象となった。ナチによる反ユダヤ主義プロパガンダの絶好の材料を台無しにする本だからだったからである。復刻本が一九九一年に出版されている。
アンリ・ロランは、つぎの二つの剽窃文書を発見した。この二つの文書を基にして、今世紀の初頭、ロシアの内務省の警察官吏、フォン・プレヴが、問題の偽造文書を作成したのである。
1……一八六四年にフランスのモウリス・ジョリイが、ナポレオン三世に反対する立場で書いた『モンテスキューとマッキャヴェリの地獄での対話』と題するパンフレットである。そのどの章にも皇帝の圧制に対しての、あらゆる批判が転載されていて、すべての政治的支配に対して適用できる内容になっている。
2……ロシアからの移民、イリア・ツィオンが、ロシアの大蔵大臣、ヴィッテ伯爵に反対するために出した『ヴィッテ氏の圧制はロシアをどこへ導くか?』という題の評論である。発表されたのは一八九五年であるが、これがまた今度は、一七八九年以前に、カロヌ氏に反対するために出されていた風刺書の剽窃であって、これも、すべての大蔵大臣と国際的な銀行との関係に関して使える内容なのである。この剽窃文書に関しての特筆すべき点は、これがさらに、ヴィッテ伯爵を憎んでいたフォン・プレヴによって、ヴィッテに関する報告の手本にされたことである。
この卑しむべき種類の探偵小説的偽造文書は、生憎なことに、かなり利用されてしまった。特に、いくつかのアラブ諸国での利用に関しては、私は、早くから批判を加えている。この誤った利用によって、シオニストとイスラエル、および彼らの国際的な圧力団体は、彼らの中東政策に対するすべての批判を、偽造者の仕業と同一視する機会を得たのであり、それによって、さらに非難を強めることができたのである。
多くの読者は、結論に到達するのを非常に急ぎ、しばしば、無味乾燥な証拠を挙げる作業を嫌うものである。しかし、以上に列挙した理由にもとづいて、私は、読者には余分な手間となり、疲労の原因となることを意識しながらも、あえて、いかなる問題についても、必ず出典を明示したのである。
[後略]