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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031127k0000m030130000c.html
【モスクワ杉尾直哉】ロシア国軍のバルエフスキー参謀第1次長は26日、米国が小型核兵器の開発を解禁したことについて、「ロシアは戦略核兵力の開発を修正する必要がある」と語り、米国をけん制した。具体的な開発計画については言及しなかったが、小型核や核の多弾頭化を念頭に置いた発言とみられ、米露間で新たな核開発競争が引き起こされる可能性もある。
参謀第1次長は「かつて核は政治的な抑止力としてとらえられていたが、今や戦場での兵器になろうとしている。恐ろしいことだ」と述べ、ロシアとしての新たな核開発は、米国への対抗策としてやむを得ないとの考え方を示した。
ロシアのイワノフ国防相は今年10月、プーチン大統領も出席した全軍司令官会議の場で、ロシアと同盟国への脅威に対して先制攻撃を認める方針を表明した。その中で「さまざまな規模による通常兵器と核兵器」の使用を盛り込み、小型核などを含む核の使用の可能性について言及していた。
[毎日新聞11月26日] ( 2003-11-26-23:49 )