現在地 HOME > 掲示板 > 戦争43 > 363.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 毎日【米国防予算:小型核の研究・開発承認 過去最大4010億ドル】スラエル製? 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 25 日 18:23:22)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031126-00000135-mai-int
【ワシントン和田浩明】ブッシュ米政権が10年ぶりに研究再開を解禁した小型核兵器は、軍事的効果が不確かなうえ、地中貫通型でも、大量の死の灰をばらまき民間人に多くの死者を出す可能性があるとの米議会調査局(CRS)の報告書を、毎日新聞は25日入手した。調査局はブッシュ政権が核兵器を先制使用する可能性があると受け取られているとも指摘、「不使用宣言で核戦争の恐怖を減らせる」との見方も示している。
同報告書は、調査局が10月末にまとめた。24日成立した04会計年度国防権限法(国防予算)に盛り込まれた小型核(爆発力5キロトン未満)の研究解禁や、地中貫通型核の研究など4分野について、賛成、反対の両論を提示、技術的背景を説明している。調査局は政策上の主要問題について、議員らの理解を助けるため随時報告をまとめており、議会にも報告した。
小型核は、敵の大量破壊兵器施設や幹部の退避ごうなどが標的として想定されているが、破壊効果については、「爆発力が小さいほど、着弾精度や爆発高度、標的の構造など、さまざまな要素に影響されるため、見積もりが困難」としている。
推進派が、空中・地表爆発型より放射性降下物が少ないと主張する地中貫通型小型核については、「深度が浅く土壌が湿っている場合など特定の条件下では、地表爆発型より降下物が多くなり、人的被害も増える」と指摘している。
具体的には、シリアの首都ダマスカス近郊の地中約10メートルで爆発力5キロトンの地中貫通型核が爆発した場合、23万人が死亡、2年間でさらに28万人の死者が発生するとの、国防総省のコンピューターモデルによる米民間研究機関の推定を紹介。「人口500万都市のバグダッドでフセイン元大統領の退避ごうの破壊を狙って使用されていたら、同程度の被害が出た可能性もある」と述べている。
ブッシュ政権の核兵器使用方針については「定まっていないか、抑止効果を期待して、先制使用の有無に関する明言を避けている」と推定。その上で「費用対効果の判断だが、核の先制不使用を宣言すれば、世界各地にある核戦争の恐怖を低減できる」としている。(毎日新聞)
[11月26日4時56分更新]