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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031125-00000118-mai-int
【ロンドン山科武司】ブレア英首相とシラク仏大統領は24日、ロンドンで会談した。シラク大統領は会談後の記者会見で、イラク側への早期の主権移譲を示した米国の政策転換を「正しい方向に向かっている」と評価したものの、「遅すぎるうえに不完全」とも述べ、改めて不満を表明した。
両首脳は今年6月にフランスで意見交換しているが、公式首脳会談はイラク戦争後、初めて。
先週の米英首脳会談でブッシュ米大統領が改めてイラク問題での国際協調の重要性を訴えており、この日の英仏首脳会談は米国と欧州の「架け橋」役を自負するブレア首相がイラク復興で仏側の協力を得ることができるかどうかが焦点だった。
治安の悪化を受け、イラク統治評議会と来年6月末までの主権移譲で合意した米国に対し、仏側は今月13日、ドビルパン外相がラジオのインタビューで「フランスは米国の同盟国で友人だ」と語り、早期の主権移譲を実現した上で(1)国連事務総長特別代表派遣(2)イラク暫定政権樹立後に新たな国連安保理決議採択――などを訴えた。
しかし米側の反応はなくシラク大統領は17日、南アフリカ大統領との会談後、「迅速な移譲が問題解決のカギ」と改めて求めていた。(毎日新聞)
[11月25日1時32分更新]