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NOVEMBER 23, 2003 22:52
by 朴來正 (ecopark@donga.com)
手榴弾を小銃に装着して使用する手榴弾投射器(RPG)、ロバの引く車に装着された手製のロケット発射台、旧ソ連製の地対空ミサイル、車両に載せた時限爆弾…
イラクの抵抗勢力による武器と攻撃の手法が、日ごとに発展している。それだけに米軍の「安全地帯」は狭くなっている。
▲抵抗勢力の強力な財力〓米国の国際戦略問題研究所(CSIS)は、最近発表した報告書の中で、5月1日の終戦宣言以来行われた抵抗勢力の攻撃は、そのほとんどがサダム・フセイン前大統領の追随勢力が主導したものと分析している。直接前面に出ることはなく、150〜500ドルの「成功報酬」を条件にしてイラク人を抱き込み、米軍を攻撃させるというのだ。
CSISは、このために抵抗勢力が10億ドルを運用しているものと推定した。
米軍もこれに対抗し、カネで情報員を抱き込み、テロリストを割り出す「ドル作戦」を展開している。米軍の指揮官らは「兵力の増員よりドルが緊要だ」と声を揃えた。
▲「進化」するテロの手口〓フセイン前大統領の故郷、ティグリットの治安を担当している米第4歩兵師団がRPGの攻撃を受けたのは、終戦宣言2ヵ月後の7月ごろ。8月にはC4(爆薬の一種)を装着した手製の爆発物を道路に埋設したり、自殺車両に使っており、今ではロケット砲と爆撃砲が登場した。
車両爆弾は、最近では無差別に用いられている。ところが、バグダッドの国連事務所などを攻撃した車両から見つかった爆弾の残骸を調べた結果、爆発しなかった弾薬も見つかっていることから、起爆技術はまだ粗悪とみられる。
▲ロケット砲と地対空ミサイルが最も脅威〓フセイン前大統領は、肩に掛けて発射するタイプの地対空ミサイルで米軍ヘリを撃墜させる場面を描写した映画の「ブラックホーク・ダウン」を、共和国警護隊の将校らに観覧させているとされる。武装ヘリの「天敵」としての地対空ヘリを披露したのだ。
終戦以来、米軍ヘリは6機も攻撃に遭い、今では道路や人口密集地域を避けて作戦に投入されている。
22日、宅配会社DHLの航空機エアーバス300を不時着させた兵器は、地対空ミサイル。旧ソ連製のSA―7(射程距離3.2キロ)が、民間を標的にしたテロに加勢したのだ。
先月の26日、アル・ラシッドホテルに命中したロケット砲の最大射程距離は7キロということが明らかになり、衝撃が走った。人口密集地域で、この程度の射程距離をもつ兵器を使われるとしたら、事実上の事前防衛は難しい。
21日、パレスチナホテルを攻撃したロケット砲は、自動車のバッテリーで時限雷管を作り、無人発射させたという点で、米軍を驚愕させた。
▲高度の偽装術〓アル・ラシッドホテルとパレスチナホテルは、米軍の厳戒態勢がひかれているところ。ところが抵抗勢力は、アル・ラシッドホテルへの攻撃に、非常用発電機を積んだものとみられるトレーラーの上にロケット砲の発射台を装着した。
パレスチナホテルを攻撃した時には、ロバの引く車を利用した。電力の供給が中断した時に備えて、非常用発電機とロバの引く車は、バグダッド市内では日常的な風景として、誰からも疑われなかった。