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(回答先: 自衛隊派兵反対のイラク人の主張を捏造する日本のマスコミ 投稿者 なるほど 日時 2003 年 12 月 04 日 08:35:42)
報告者:東京財団 シニアー・リサーチ・フェロー 佐々木 良昭
「1万ドル札の話」 2003年12月11日
人が生きていく上でもっとも大事なのは、知識よりも知恵だといわれている。そのことを如実に物語っているのが「1万ドル札の話」であろう。
確かその話の内容はおよそ次のようなものであったと記憶する。「ある金持ちの老人が2人の若者の能力を試すために、それぞれ1万ドル紙幣を渡し,これを使って生活してごらん。1ヵ月後に再会しよう。」と告げた。
一人の青年は1万ドル札を持って食事をしようとするが信用してもらえず,結果的にその1万ドル札を使うことが出来なかった。
もう一人の青年は最初に仕立屋に行き、立派なスーツを仕立てる。仕立屋は「代金はいつでも結構です」と答える。そのいでたちで高級レストランに行きおいしい食事をして1万ドル札を出すと、レストランの主人は「お支払いはいつでも結構です」と答える。
結果的に二人目の青年は1万ドルを全く使うことなく優雅な1ヶ月を送り、金持ちの老人と再会するという話だったと思う。
イラクの民主化運動家リカービ氏が日本を訪問し、小泉総理に会うことが出来た。彼は小泉総理との会談の中で、南部湿地帯の復旧が日本によって行われるのであれば、イラク人は日本人を敵とみなすことが無いから、自衛隊員の安全も保証されようと語った。
このリカービ氏の発言を総理は歓迎し,湿地帯の復旧計画に基本的に賛成した。復旧計画が実質的に着手されるまでには、当然のことながらその基礎調査などに多くの時間が割かれなければなるまい。したがって、この復旧計画は日本にとっては巨額な資金の投入を必要としないにもかかわらず、安全がある程度確保されることにつながるものだし,イラク側にとっては中長期的再開発の展望が開けることにより、社会の安定化、治安の安定化に役立つことになる。
したがって、イラク南部湿地帯の復旧計画はリカービ氏と小泉総理の双方にとって、1万ドルの紙幣と同じであろう。問題はどうそのアイデアをリカービ氏と小泉総理が有効に活用出来るかということであろう。
http://www.tkfd.or.jp/news/today/1_20031212_1.shtml