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イラク戦争について、考察をしていくと、現在の米軍への
テロ攻撃は今後激化していくことはあっても、収束に向かう
気配はない。むしろ、来年の主権委譲が実際に行われれば
益々火に油をそそぐことになるであろう。なぜか?これはイラク
周辺のシリアやイランが間接直接に支援しているからだ。
特ににシリアによるサポートについてアメリカは相当の証拠
をつかんでいると思われる。
米軍の犠牲者は今後増加することは間違いない。しかし
米軍の増派は世論のもあって難しく、かといって日本を始め
他の同盟国が大幅な派兵に踏み切ることも見込みが薄い。
むしろ、現在派兵している国の撤退が現実味をますであろう。
よって、アメリカはイラクで孤立したまま窮地にたたされる可能性が高い
これは来年の大統領選挙へマイナスでる。ここからどのような展開が予測
できるであろうか。
まず、テロリストの鎮圧を本気で行うなら、シリア、イランを押さえる
必要がある。しかし、イラクで手一杯の状況で戦線を拡大して
軍事侵攻することも、非常に難しいが全く考えられないではない。
なお、イラク戦争の真の目的はイスラエル安全保障と石油直接
支配であるからこの観点から、両国への攻撃は必至である。
そこで、手はじめにシリアに対して
「テロリストの支援を止めよ。聞き入れないならば核攻撃する」
と通告する。この場合の核は小規模のもので十分だ。そして
現在それを開発中である。シリアが通告を無視した場合
実際に戦略拠点への核攻撃するのである。
そして全世界に「テロ支持者、支援国には核攻撃する」と宣言
する。
これは、かって、中近東を支配したモンゴル帝国がボハラ、サマルカンド、
バグダットにおいて、降伏勧告を無視したので女子供にいたるまで徹底的
に殺戮したいわゆる遊牧民の「草原の掟」につうずるものである。
モンゴルは、その世界帝国を維持する上で、徹底的な自治、民族間の公平
を原則とした。しかし、それは、帝国への反乱者は過剰報復で全滅させること
により始めて可能になったのである。
そして核使用こそが、彼我の被害を極小化し、終戦へのトリガーになることは
太平洋戦争で証明済み。太平洋戦争で核が使われず、本土決戦が
おこなわれていたら数百万の犠牲が出ていたであろう。
ブッシュ政権は2002年9月20日、大量破壊兵器を持つ敵への先制攻撃を
正当化し、他国の追随を許さない軍事力の圧倒的な優位を堅持することを打ち出
した政策文書「米国の国家安全保障戦略」を発表したことはこの文脈で考えるべき
である。
そして、この米国による核使用こそが、今後長期に続く対テロ戦へ、日本や諸外国
が関与しなくてすむ唯一のシナリオだ。そしてさらに重要な視点として、核を第二次
大戦後
実際に使った前例ができると、イスラエルやロシア、中国、北朝鮮への恫喝になる
ことも付け加えておく。これで六カ国協議は日米に有利に進むことは間違いない。
ソ連がアフガンから撤退したような形で米兵がイラクから撤退すればまさに世界は
テロとその背後の勢力に支配される。それを避けるには米国による核使用しかない。
草原の掟である。そして米国はその核使用を正当化するため、自国での大規模
テロを自作自演するのではなかろうか。シリアの関与の証拠を残して。