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(回答先: Re: NHKの「葬儀中継」を観ながら思ったこと… 投稿者 長壁満子 日時 2003 年 12 月 07 日 02:03:20)
「みんなはどう思うだろうか」と回りの様子を見渡して、
自分の意見を整理するというのが、多くの人たちの傾向のようですから、
アンケート調査の動向というのが影響を与えてしまうのでしょうね。
よく言われるように、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」<笑>。
みんなでいっしょに事故に遭うかもしれないのにね。
日本での大きな問題は、読売新聞とか日本テレビなどを筆頭に、
マスメディアが「権力」を支える「空気醸成装置」化していることだと思います。
多くのマスメディアは「発表」をただそのまま伝えるだけで、
これでは単なる広報紙ですよね。
ジャーナリズムの本来の機能は、
「空気に水を差すこと」つまり事実を確認して真相を追求することであって、
「水を差す役割」を放棄したメディアはジャーナリズムとは言えません。
フーコーの「パストラルの権力」で言えば、
いまの多くのマスメディアは、羊の群れを支配する牧夫に仕える
単なる「牧羊犬」といった印象をまぬがれません。
にもかかわらず、人々はマスメディアをとても信用しています。
「新聞に書いてあった」とか「テレビで観た」とか、
いかにおかしなことであっても、いざそれがマスメディアで扱われると、
自らの頭で考えずに「思考停止」を起こして、
即「信用」し、それを「絶対化」してしまいがちなんですよねぇ。
ただ、今回の自衛隊派兵問題に関しては、
多くの人たちが心のどこかで『?』を感じているんじゃないでしょうか。
それがある限り、まだ大丈夫だと思います。
それに、いまはさまざまな情報にアクセスすることができ、
個と個をつないでくれるインターネット環境もあります。
そこに期待と希望が託せるからこそ、
ぼくもこうして、ささやかながら自分の思いを書くことができます。
これが、今と戦前の決定的な違いではないでしょうか。