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(回答先: 韓国から撤退する米軍(NevadaEconomicReport) 投稿者 ああ、やっぱり 日時 2003 年 12 月 05 日 14:09:31)
★世界規模での米軍再配置の動きは何を目指したものでしょうか?
皆さんのご見解をお聞きできませんか。(シジミ)
http://www.ryukyushimpo.co.jp/shasetu/shaindex.html
ファイス米国防次官(政策担当)がワシントン市内での講演で、ブッシュ政権が本格着手を表明した在外米軍の再編問題を取り上げた。在沖米軍には触れなかったが、東アジアの十万人駐留体制について削減されるだろうとの認識を示している。
政府高官の公の場での発言で現実味があるが、ファイス氏は一方で、精密誘導弾が主力となったイラクやアフガニスタンの軍事作戦を挙げ、「数はもはや米国の(軍事的)関与を示す目安ではなくなった」と指摘している。これは、在外米軍は少数精鋭化して、より精強な軍隊となるのだという宣言に聞こえる。
ファイス氏は、在外米軍再編の目的の一つに、駐留を各地域の事情に合わせることで、住民の複雑な感情や事故などに起因する「ホスト国との摩擦」を減らす効果があることを強調している。
具体例として(1)サウジアラビアのスルタン空軍基地から米軍を撤退させた(2)韓国ソウル市の人口過密地にある司令部を移転させる―を挙げ、駐留先との関係を改善し、基地問題を減らすことにつながるとした。
ソウルの例は、在韓米軍の装甲車にひかれ、二人の女子中学生が死亡した事故に端を発して反米集会が巻き起こったことも念頭にあるとみられ、摩擦を減らし「安定駐留」を確保したいというのは本音だろう。
しかし、ブッシュ政権の主眼は新たな脅威に機動的に対処することにある。住民の負担軽減は副次的な話で、米国の軍事優位を高めるのが最大の狙いであることは明らかだ。
ファイス氏は、ラムズフェルド国防長官とともにネオコン思想の代表格とされる。世界を善悪二元論的な対立構図でみなすのがこの思想の特徴だが、国防総省のネオコン・グループはさらに、最新のテクノロジーや情報を最大限利用し、低コストで米国の圧倒的な軍事的優位を保持するための軍の変革を主張する。
講演でファイス氏は「米軍人の法的な保護のため、地位協定などに基づき(駐留先の国が)米軍の活動に配慮し、国際刑事裁判所の司法権を制限するよう多くの国と交渉している」と話した。
これは、米兵の権利は駐留先であっても最大限守られ、基地周辺住民の悲痛な訴えに優先する―という考え方にほかならない。米兵の数が駐留先でいくらか減ったとしても、精鋭化すれば、住民との「摩擦」が減ることはないだろう。
先の全国知事会議で比嘉茂政副知事は、在外米軍の再編に触れ「この機会に在沖基地の整理縮小でも大幅な変革を」と訴えた。日米両国政府は沖縄が願う「大幅な変革」の意味をよく考え、基地問題の解決に本腰を入れてもらいたい。