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自衛隊派遣・中身を言うのが先だ(琉球新報・社説) −「国民の側には決定に至るプロセスの段階で中身を吟味し、注文を付けていく権利がある」
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1518.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 12 月 05 日 21:23:18:eWn45SEFYZ1R.

(回答先: 公明党―派遣へ背中を押すのか(朝日新聞・社説) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 12 月 05 日 21:09:46)

http://www.ryukyushimpo.co.jp/shasetu/shaindex.html

小泉純一郎首相は三日、首相官邸で石破茂防衛庁長官から、イラクへの自衛隊派遣に関して「(イラク)南部への自衛隊の派遣は可能」とする防衛庁の総合的な評価の説明を受けた。

 首相はこれを受け、自衛隊派遣について最終判断、来週中にも「基本計画」を閣議決定する構えだ。イラクへの自衛隊派遣に向け、いつでもアクセルを踏み込める環境を整えたと言える。

 しかし、なぜ、そんなにアクセルを踏みたがるのか。ドライバーに例えるなら普通、発車すれば事故を起こす可能性が少なくないとき、アクセルを踏むようなことはしない。

 首相が何を考えているのか、理解を難しくしているのは、その言動にもある。首相はこの日、会談を終えて記者団に囲まれ「中身は言いません」「言えません」と同様の言い回しを三回繰り返した。

 国民への説明時期についても「しかるべき時」という言葉を三回繰り返し、党首討論などで見られる冗舌ぶりはすっかり影を潜めた。さらに政府部内には「ぺらぺらしゃべらないように」と、厳しいかん口令を敷いたという。

 「中身が言えない」というのは、決定前にあれこれ報道され、批判を浴びては困る―ということがあるのだろうが、それは政府側の都合であって、国民の側には決定に至るプロセスの段階で中身を吟味し、注文を付けていく権利がある。一日も早く分かりやすい言葉で、納得できるように説明してもらいたい。

 イラク戦争終結後、イラク国内は治安の悪化などで混乱している。その背景には、国際社会の復興支援を受けてのイラク国民による戦後統治ではなく、米国による占領でしかない―とイラク国民の多くが受け止めているということがある。

 日本が自衛隊を派遣しても、イラク国民は「占領の手助けに来た」としか思わないだろう。イラク国民から真に喜ばれる方策を考え、実行することが、平和憲法の精神を国際社会にアピールすることにもなる。


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