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http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20031123/KOKU-1123-04-02-53.html
【ワシントン=近藤豊和】中東やアジアなどで頻発するテロ攻撃について、国際テロ組織アルカーイダの反米思想などの影響を受けた各地のイスラム原理主義組織が、「アルカーイダ・チルドレン(子供たち)」として独自に増殖し、アルカーイダと直接的な関係はない形でテロ攻撃を繰り広げているとの見方が米国内で注視されている。
「アルカーイダ・チルドレンは、成長し世界中に拡散した。アルカーイダから思想的影響を受けているものの、すでに依存はしていない」。米政府高官は米紙ワシントン・ポストにこう語っている。
また、「インサイド・アルカーイダ」の著者でイスラム原理主義組織に詳しいローハン・グナラトナ氏も「最近のテロでアルカーイダそのものが実行しているのは少数であり、アルカーイダの反米思想やこれまでのテロ攻撃に影響を受けた新たなグループが次々とテロを繰り広げている」と指摘している。
もともとアルカーイダとは、イスラム原理主義組織の世界規模のネットワークであり、各地の同組織の連携や潜伏活動を行う細胞(非公然構成員ら)も含めた総称的意味合いが強い組織体とされてきた。
トルコで今月、連続している爆弾テロについても、アルカーイダが、地元過激派「大東方イスラム戦士戦線」(IBDA−C)との連携を認める犯行声明を出したと伝えられるが、アルカーイダが、IBDA−Cのテロ行為に後付けで連携を打ち出している可能性があり、IBDA−Cはアルカーイダ・チルドレンの一つともされる。
こうしたアルカーイダ・チルドレン拡大の流れについて、イスラム原理主義組織のインターネット上の活動を監視するワシントンの非営利団体(NPO)代表のリタ・カッツ氏は、「ボーダーレスのネット上で、イスラム原理主義や反米の思想は広範かつ急速に世界各地のイスラム教徒の若者に広がり、組織の新規メンバー獲得、集会への参加にも役立っている」と指摘、インターネットの役割を強調する。
また、米捜査当局などの調べでは、アルカーイダが、一九九〇年代から米中枢同時テロ(二〇〇一年)の前までにアフガニスタンなどのキャンプでテロ訓練を施したのは、四十七カ国から来た約二万人に上っていたとされ、こうした「細胞」が世界各地で増殖を続けているとみられる。
以前はウサマ・ビンラーディン氏が有する巨額のテロ資金が、各地のテロ組織に流れ、資金関係の結びつきは顕著だった。しかし、米国の反テロ戦による資金凍結などの効果で、資金の流れも閉ざされがちとなっている。このため、各組織は麻薬密輸やインターネットを使った詐欺、強盗などの犯罪で独自にテロ資金を確保するケースが顕著になっているという。