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トルコにおける爆発事件に関し、22日(日本時間)の米CNNテレビで、最近アルカイダが地元化している、つまりアルカイダが地元から知識や情報を取得してテロ活動を行なっているという解説があったが、その中で聞き捨てならない話が出た。トルコにもアルカイダの支部的組織があるらしいが、彼らはトルコの東アナトリアのCIA要員から情報を取り入れていたというのだ。CIAとアルカイダの癒着を疑わせるようなこんな情報を、アナウンサーはさりげない口調でしゃべって、そのまま別の話題に転じたが、あるいは同時通訳の間違いか。妙な話である。
ところで、アルカイダと称するグループが最近また激しい活動を始めた動機について考えてみた。
イラクでゲリラ攻撃が日々増大し、同盟軍の犠牲者がうなぎのぼりに増え、
米国内外の世論が急速にブッシュ批判を強めている。米政界でも撤退論が
勢いを増している。イラクでの自爆攻撃は占領に対する民衆の解放運動で
はないかという見方も広がりつつある。ブッシュやラムズフェルドはそれ
を否定、主体はサダム・フセインの残党によるテロだと主張してきたが、
CIAの極秘レポートなどでその根拠が薄くなった。占領軍が軍事的圧力
を強めれば強めるほど、イラクの民衆はますます反米になり、ゲリラ攻撃を支援するという内容だ。そこでアメリカの政策立案者が、抵抗ゲリラ勢力の名を汚し、その正当性を傷つけ、一般民衆をそこから引き離すことを考えたとしても不思議ではない。「アルカイダ」を名乗る複数の組織の攻撃がイラクで急に増えたのはほんの約一ヶ月前である。米兵士のみならず、
イラク人が攻撃対象となる事例が増大した。「ゲリラ」なのか「テロ」なのか、ごちゃ混ぜになって評価が混乱しつつある。アメリカの“奥の院”は、自爆攻撃は罪なき民を殺し、秩序を破壊するテロのためのテロに過ぎないということを宣伝するために、悪名高い「アルカイダ」を利用し始めたのだ。トルコの英国総領事館や繁華街に近い街頭で大勢が死傷し、バグダッドで多くの外国人ジャーナリストがいるホテルが標的になったのもその表れといえる。
トルコ爆発事件直後、ロンドンの記者会見場で、ブッシュは何か大きな感
情を隠すかのような妙に低い声で演説した。その中で「テロリストは自由
の国を憎んでいる」と言った。何という空疎な言葉であろうか。トルコや
英国には自由な生活や言論があるからという意味なのだろうが、自由な国
に対する憎しみで自爆テロを起こす奴がいるだろうか。