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黄長燁(ファン・ジャンヨプ)元北朝鮮労働党秘書と丁世鉉(チョン・セヒョン)統一部長官が「北朝鮮の変化如何」をめぐり、それぞれ公開的な論戦を繰り広げた。
2000年の南北首脳会談以来、政府当局者らは、黄長?氏の対北朝鮮批判発言に対し、南北の和解雰囲気を害する可能性もあることなどを懸念、不適切としきたが、現長官が公開的に黄長?氏の発言を問題視したのは、今回が初めて。
黄長燁氏は今月3日、ソウルの全国経済人連合会(全経連)会館で開かれた講演で、北朝鮮の根本的変化を判断する基準として、▲社会主義協同農場体制の個人農業構造への変化 ▲政治犯収容所の閉鎖 ▲13年間の軍義務服務規定の緩和、などを提示した。
また、「昨年7月の経済改善措置以来、『ジャンマダン(村の市場)』が活性化されたのを変化の徴候と過大評価しては困る」とし、「ドイツのヒトラー独裁政権も市場主義を基本にしていた」と述べた。
これに対し、丁長官は4日、内外信記者との週例ブリーフィングで、まずは黄長?氏の講演内容に触れ、「黄長燁氏が例示したものは変化の最終段階でこそ見られるものだ。今それを期待し『変化ではない』とすることは軽率」とし、「北朝鮮の変化は『象徴的変化』から『意味のある変化』に向かう段階」と説明した。
また、「黄長燁氏はジャンマダンを“村市場”としたが、北朝鮮のジャンマダンと総合市場は政府が造成して賃貸・分譲している点に注目する必要がある」と反駁した。
続いて、「ヒトラー政権下での市場」部分については「ドイツは資本主義国家だったため、市場があるのは当然だ。重要なのは、55年間社会主義を続けた北朝鮮が市場要素を受け入れているということ」と指摘した。
丁長官は最後に、黄長?氏が「韓国政府の対北朝鮮援助が北朝鮮の崩壊を妨げている」と主張したことについては、「特にコメントはしない」とした。
金イング記者 ginko@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/12/04/20031204000033.html