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情報部員殺害について、米軍、西軍の見解がが180度の食い違い
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1347.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2003 年 12 月 04 日 20:53:54:SO0fHq1bYvRzo

 前回の投稿でも申し上げましたとおり、今のところ、どうすれば原文をお見せするできるかが私には分かりませんので、今回もやむを得ず私のつたない部分訳だけでご勘弁ください。

http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1335.html

12月2日付のエル・ペリオディコ紙に
「情報部員殺害を捜査するアメリカ軍の責任者は語る 『テロリストたちはスペイン人を殺そうと待っていたのではなく、簡単そうで弱そうな白人を探していた』」
と題されたミゲル・ゴンサレス、バグダッド特派員の書いた次のような記事が載せられていました。昨日でしたか、木村さんがご覧になったのはこの記事の見出しの一部のようです。
 かなり長い記事で、全部訳すのは私には時間的に無理ですので最も大切と思われる個所だけでご勘弁ください。

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エル・パイス 12月3日

「情報部員殺害を捜査するアメリカ軍の責任者は語る 
『テロリストたちはスペイン人を殺そうと待っていたのではなく、簡単そうで弱そうな白人を探していた』」
 バグダッド特派員ミゲル・ゴンサレス

 7名の国家中央情報局員殺害を捜査責任者である、マフムディジャ(イラク)駐留第82師団空挺部隊長ピート・ジョンソン中佐は、フェデリコ・トリーリョ国防相が示した謀殺説に同意しなかった。彼は、彼の言うところのテロリストたちが、犠牲者であるスパイたちの様子を知っていたともそれがスペイン人であったと知っていたとも、考えていない。もっと単純に、彼らが通りすがりの標的、つまり「弱そうで簡単そうな白人」であった、と彼は思っている。「明らかに次のように言うことができる。彼ら(テロリストたち:訳者)はスペイン人を殺そうとして待っていたのではなく、弱そうで簡単そうな白人−−−軍隊つまり戦闘ためのきちんと整備された武器を持っている軍人たちが普段見せているような抑止力の無い、平服の、武器を持っていないように見える、同じような車でこの地域を往来する請負業者たちのように見える者たち−−−を探していたのだ。」ジョンソンは、さる11月17日に全く同じ場所、ラティフィジャで起こった同様の待ち伏せ攻撃を取り上げた。その事件では保険会社Grobal Securityの車に乗った4名が負傷したのだ。
(以下略)

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 ここで前日の12月2日の記事の、これは見出しだけをご紹介します。

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エル・パイス 12月2日付 

  スペイン軍に迫る危険
「トリーリョ(スペイン国防相:訳者)は、国家中央情報局員たちは『選ばれた標的』であった、と信じる」
  スパイたちは約30分の間手榴弾と自動小銃を使った攻撃に抵抗できた

(記事内容は略)

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 このように、全く食い違った見解になっています。トリーリョは12月1日にも「情報局員の周囲に密告者・裏切り者がいた可能性が高い」と発言しています。
 「弱そうで簡単そうな白人」とは、スペイン軍もなめられたもので・・・。それにしてもいやしくも同盟軍の人員に関して、アメリカの軍人もこんな表現まで使うことは無いと思うのですが。12月3日の記事の後半では、ゴンサレス駐在員はやや「憤懣やるかたない」と言った調子で次のように書いています。

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(12月3日付 記事 続き)

 いったいなぜわずか1キロメートルしか離れていない駐在所からイラクの警察官が駆けつけてこなかったのだろうか。(ジョンソンは)次のように弁明する。「地方警察は重火器を持っていない。そして響いた(戦いの)音は非常に大きかったに違いない。」彼は次のように認識している。もしもスペイン人たちが軍用車に乗っていて同盟軍の司令部と連絡のつく通信設備を持っていたのなら(同盟軍の)兵士たちが事前に、ひょっとしたら手遅れだったかもしれないが、救い出すことができただろうに、と。
(以下略)
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 スパイが、多量の武器を持って一見それとわかる軍用車に乗ってうろうろすべきだ、と言いたいのでしょうかね。また軍用車であれば安全だ、なんて、今までいったい何台のアメリカの軍用車が攻撃されてきたのでしょうか。またいやしくも他国の情報員に対して「俺たちのところに連絡をつけてこい」とは、どういう言い草なのでしょうか。ゴンサレス特派員のはらわたは煮え繰り返っていることでしょう。

 このアメリカ軍の発表に対してアスナールとトリーリョがどう反応するのか見ものです。壮絶な「内ゲバ」が始まるのか、スペイン政府が黙り込んでしまうのか。自国の軍人を「弱そうな、簡単そうな白人」とまで形容されて黙り込んだのでは、アスナールもトリーリョもスペイン語で言うマリキータ(オカマに対する別称、日本語のニュアンスでは「玉抜き野郎」と言った感じの言葉)でしょう。

 私の現在のスペイン語能力ではとても短時間で正確な翻訳が作れるところまではいきませんが、今後できるかぎり情報をお伝えします。

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