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ぼくはぼくなりに「イラク問題」に対する小泉政治のおかしさを、
このサイトの情報なども参考にしながら伝えてきましたが、
今日届いた「小泉内閣メールマガジン」に対して、
以下のようなコメントを加えてHPにアップしました。
こちらのほうにも転載させていただきます。
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
小泉さんから、外交官殺害事件に関してメッセージが出されました。
以下にその内容を紹介しながら、コメント(★)を加えてみます。
………………らいおんはーと〜小泉総理のメッセージ………………………
● 使命感に燃える外交官の死を悼む
小泉純一郎です。
29日、外務省の奥克彦参事官と井ノ上正盛書記官、
そしてイラク人運転手のジョルジース・ズラさんの尊い命が奪われました。
イラク北部で開かれる復興支援会議に向かう幹線道路で銃撃されたのです。
大変悲しむべき、憤慨にたえない事件です。
★悲しんでいるだけでなく、誰にやられたのか、真相を究明すべきです。
特に「米軍」や、その他の闇の陰謀めいた戦略の可能性もありえます
から、あらゆることを視野に入れ、本気で究明すべきだと思います。
奥さんと井ノ上さんは、イラクの復興支援に使命感と情熱を燃やし、
懸命に努力してきた本当に素晴らしい方たちでした。
★その通りだったと思います。だからこそ、その任を命じた外務省と
あなた(小泉さん)の責任は重く、少なくても岡本特別補佐官は、
即座に現地入りして真相解明に取り組むべきでした。
しかし岡本さんは予定を変更し、危険を避けて帰国してしまった。
この緊急時にその役割を果たさなかった補佐官は罷免すべきです。
なにしろあなたはイラクは安全と言い続け、アメリカ占領に日本が
参加しても「問題ない」と言い切って、彼らを派遣したのですから。
その二人が「問題ない」どころか、殺されてしまった。
これは、「素晴らしい」などと言ってごまかして済む問題ではなく、
外務省とあなたが直接負うべき非常に重い責任です。
奥参事官は、まさに働き盛りで、イラクの各地区をくまなくまわり、
イラク暫定行政当局(CPA)やアメリカ、イギリスの方々と信頼関係をもち、
復興支援への日本の立場をよく説明してくれるなど、
イラクの復興支援に欠かすことのできない役割を担ってこられました。
★「イラクの復興支援」が、もしもアメリカによるものではなくて、
違ったかたちで行われていたとしたら、奥参事官はもっと素晴らしい
活躍ができたのではないでしょうか。「アメリカとの信頼関係」だけ
を重視したあなたの取り組み姿勢が、奥参事官を死に追いやったと
いうこともできるのではないでしょうか。
井ノ上書記官は、アラビア語が堪能で、日本からの多くの調査団が
必ずお世話になっている、まだ30歳の若さで、お子さんも小さく、
ご夫人も身重だと聞くだけでも本当に残念です。
★アラビア語が堪能でアラブ社会のことを良く知っていた井ノ上さんは、
「この戦争は絶対にしてはいけない戦争だ」とも言っていたそうです。
同じことを前駐レバノン特命全権大使 天木直人さんも提言し、
その結果クビになりました。
そもそもイラク戦争そのものが間違っていたのですよ。
ご家族の方には、直接お電話し、心からお見舞いを申し上げました。
言うべき言葉も見つかりませんでした。
政府としてできるだけのことをしていきます。
★できるだけのことって、何ですか。
お金ですか? それとも真相の究明ですか?
お金については、「弔慰金」を9000万円に引き上げましたが、
これは自衛隊の命の値段を9000万円にしたのに、外交官はそのまま
だったため、外務省のほうからのものすごい圧力を受けて「同じ値段」
にしたという経緯があります。
でもねぇ、お金をたくさん出せばいいってものではないと思います。
ご家族の方は、お金じゃなく元気な姿で帰してほしいって思って当然。
それは無理な話ですから、いまとなっては、同じような悲劇が再発し
ないように、アメリカいいなりの外交を止めるしかないと思います。
日本政府として、お二人の死を乗りこえて、イラクに安定した民主政権を
つくるために、国際社会と協力して取り組んでまいります。
★いまアメリカと組んでやっていることは、ますますの混乱と危険を
イラク国内に広げているだけです。そしてその跳ね返りが、日本にも
及んでいるし、二人の外交官の死も、その結果としての悲劇です。
あなたがやっていることは、イラクのためには全くなっていないし、
日本のためにもなっていません。もっと言えば、アメリカのためにも
ならず、ただブッシュとその一味の利益にしかなっていないんですよ。
イラクに駆り出されている米軍兵士たちも考えてみれば可愛そうです。
死の危険があるばかりでなく、劣化ウラン弾の健康被害も受けていま
すし、やがては精神的な障害だって出てくるでしょう。
しかし、その責任を誰も背負おうとはしない。これはもう詐欺であり、
政治による殺人です。あなたは、その犯罪に加担しているんですよ。
★もうひとつ「国際社会と協力して」と言いながら、それは単なる言葉
だけのものであって、国際社会全体の流れはアメリカの横暴を指摘し
ています。アメリカが「国際」なのではありません。むしろアメリカ
が国際社会を混乱に陥れている事実を直視して、ブッシュを国際世論
に引き戻すのが、日本の外交の責任ではないでしょうか。
テロに屈することなく、一日も早く、イラクに、
イラク人によるイラク人のためのイラク人の政府が
自らの力で作り上げられるよう力を尽くしていきたいと思います。
★「テロに屈しない」と本気で考えているのなら、まずその言葉を
ブッシュとシャロンに向けるべきです。アメリカとイスラエルが
テロ国家であることは、冷静に物事を考える姿勢さえあれば、
もうはっきりとした事実です。
あなたが言う「イラクに、イラク人によるイラク人のためのイラク
人の政府」という言葉は、そのままそっくり、
「アメリカに、アメリカによるアメリカ人のための政府」と言い
替えることができます。なにしろアメリカは、ほんの一部のとん
でもない勢力に乗っ取られているのですから。
イラクの復興と安定は、イラクのためだけではなく、
日本にとっても世界にとっても重要なことです。
★まったくもってその通りです。なのにブッシュとあなたは、
復興と安定に逆行したことをやっているんですよ。
9月11日のテロも、北朝鮮の問題も、アフガニスタンの問題も、
そしてイラクの問題も、日米同盟と国際協調を両立させながら、
日本として具体的な行動によって、解決に向けて取り組んでいかなければ
ならないと思います。
★9.11事件に関する疑惑が山ほどありながら、いまもって9.11事件を
きちんと検証せず、9.11をもってその後の戦争や占領を正当化する
こと自体がおかしいです。
9.11以降の世界は、なるほどブッシュ一味のもくろみ通りに進んで
いるようにも見えますが、その一方で、これだけ間抜けに馬脚を現し
ているケースも珍しい。まさに「アホでマヌケな…」という印象です。
ま、その部分はマスメディアの操作でなんとか取り繕っているつもり
でしょうが、それをやればやるほど真相が丸見え。
こういった茶番劇は長く続くはずがありません。
そろそろ本当の意味で「国益」を考えてほしいと思いますねぇ。
自衛隊であれ、政府職員であれ、民間人であれ、活躍できる分野があれば
国際社会の責任ある一員として役割を果たしていくという基本方針に
かわりありません。
★実に気軽に「自衛隊であれ」などと言ってのけてしまうんですねぇ。
自衛隊のイラク派兵は明らかに憲法違反であり、イラク特措法から
見ても「違法」です。なのに、いとも簡単に自衛隊派兵を言葉にし、
それに対してマスメディアも人々も、あまり問題にしません。
それくらいおかしな「空気」が広がってしまったということなのか
もしれませんね。これは非常に怖いことです。
派遣については、安全面に十分配慮しながら状況をよく見極めて
判断していきたいと思います。
★いままでに何度「状況をよく見極めて判断する」と言ったでしょうか。
あなたがよく見ているはずの「状況」は全く変わってしまったのに、
あなたは「状況」を見ずに、いまなお「ブッシュの顔色」を見ている
だけです。
時期を見て、私から国民に対して考え方を十分説明をして、
多くの国民の理解が得られるようにしていきたいと思っています。
★「時期を見て説明」しなくても、あなたが何を言うかはもうみんな
知っています。しかもそれは「説明」ではなくて、「弁解」であり、
「ブッシュ戦略の弁護」です。
それがおかしいからみんなが苛立っているというのに、いまさら
弁解や弁護を聞いても全く納得できません。
あなたの今回のメッセージは、「二人の死」に寄せたものなのです
から、「事件の真相解明」にこそ死力を尽くすべきでしょう。
しかし、この殺害事件にこれだけ不気味な疑惑がありながら、
それを追求しようとはせず、またもや「テロに屈してはならぬ」と、
議論をすり替えた詭弁に徹し、もっと深いわだちに日本を誘いこも
うとしています。
指導力のないリーダーや、状況判断の鈍いリーダーは、国民を悲劇
へと誘いますが、それ以上に恐ろしいのは、間違った判断をして、
しかも確信犯的にリーダーシップを発揮するリーダーです。
小泉さんがそうならないことを、心より祈っております。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=184