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(回答先: 「6か国協議、越年の可能性」 [朝鮮日報] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 03 日 22:30:56)
北朝鮮の核問題をめぐる2回目の6者協議で作成を目指している共同文書の中で、北朝鮮が核の放棄を表明するのと引き換えに米国からの重油供給の再開を明記するよう求めていることが2日、わかった。米国は北朝鮮が核の放棄などを約束すれば、日韓中ロ4カ国と同等の立場で「安全の保証」に応じる用意があると表明する意向だが、重油供給の再開を明記することには応じない考えを仲介役の中国に伝えた。
6者協議の関係者によると、重油供給の明記をめぐる北朝鮮の要望は、中国外務省の傅瑩(フー・イン)アジア局長が1日、アーミテージ米国務副長官、ケリー国務次官補との会談で伝達したが、米側は拒否したという。
日米韓3国は4日、ワシントンで非公式局長級協議を開くほか、ケリー次官補は3日に韓国の李秀赫(イ・スヒョク)外交通商次官補と、5日には薮中三十二・外務省アジア大洋州局長と個別に協議する。米朝双方の隔たりが埋まらなければ、5カ国が17日からの開催を目指している次回の6者協議が年明け以降にずれこむ、との悲観論も浮上している。
米国は、議長国の中国などが次回の6者協議で採択しようとしている共同文書の中で、北朝鮮に「検証可能かつ逆行不可能で完全な核の放棄」の表明を迫っている。核を放棄するために取るべき行動についても具体的に盛り込むことを要求。ボルトン国務次官は2日の講演で、北朝鮮に対し国際原子力機関(IAEA)とは別に、米英ロ仏中の5核保有国による査察の枠組みを創設すべきだとの考えも示唆した。
一方、北朝鮮は「共同文書で核放棄の意思を表明することは大筋で了解しているが、そうするからには少しでも多くの代価を手に入れようとしている」(協議関係者)として、現段階では年間50万トンの重油供給の再開を共同文書に明記するよう強く求めている。
米国は94年の米朝枠組み合意に基づく朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)の軽水炉建設が完了するまでの代替燃料として、年間50万トンの重油を北朝鮮に供給してきたが、昨年10月に同国のウラン濃縮計画が発覚して翌11月から凍結した。また、KEDOが今年11月に軽水炉事業そのものを1年間、凍結すると決定。米国が事業の再開には応じない姿勢を鮮明にしているうえ、米朝双方とも「枠組み合意は崩壊した」との見解を示していることから、重油供給はすでに根拠を失っている。
さらに、米国は「悪行(核開発)に褒美は与えない」との立場を堅持し、北朝鮮との2国間の交渉を拒絶しているため、重油供給の再開に応じる可能性は「ゼロに等しい」(外交筋)。にもかかわらず北朝鮮が求めていることについては「重油供給の必要性を強調しておいて、今後の燃料支援をめぐる交渉を有利に進めようという交渉戦術」(同)との見方が一般的だ。 (12/03 17:13)
http://www.asahi.com/international/update/1203/008.html