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<イラク問題>自衛隊派遣、9割が反対 国連の復興支援に期待
イラクでの日本人外交官殺害事件をきっかけに、事件と自衛隊派遣をテーマに1日から募集している読者意見コーナー「アクションライン イラク問題 私の意見」に、メールやファクスが相次いでいる。既に150通を超える意見が寄せられた。約8割は自衛隊派遣に関する意見で、関心の高さがうかがえる。
派遣に対する意見のうち、9割は反対の立場だ。さいたま市の無職、長谷川光二さん(72)の「イラクは反米と親米の構図になった。この構図を脱するには国連主導しかない」との考えのように、国連の復興支援に期待する内容が多い。また、東京都調布市の無職、永井晶さん(60)が「テロの脅しには屈しないとの首相や外相らの発言を聞いていると、勇ましい掛け声で国民を戦争に駆り立てていった指導者らを思い出す」と記すなど、現状を太平洋戦争に突き進んだ時代と重ね合わせる人もいる。
米国や英国の姿勢に疑問を呈する声も多い。千葉県習志野市の会社員、加藤晃司さん(48)は「米英の力ずくの姿勢に協力すれば、民衆のレジスタンスの標的になるのもやむを得ない。復興をまじめに考えるなら米英、日本は大義なき戦争を真剣に謝ることが肝要」と主張する。
自衛隊関係者の意見もあった。元海上自衛隊員の妻で千葉県流山市の主婦、八広万知子さん(59)は「隊員の家族は、行ってほしくないのが本音。自衛隊には、米国のいいなりは嫌だと思っている人もいるはず」と記した。中学生からも意見が届いた。千葉市の中学3年生、島田美奈さん(15)は「尊重すべきは、イラク国民の意見を聞くこと。イラクの人々にありがたいと思ってもらえることこそ、本当の復興支援」とメールを寄せた。
派遣賛成の立場では、外交官2人の死を無駄にしないためとの意見が目立つ。福岡県春日市の自営業、板井修一郎さん(45)は「彼らが幾多のテロの中でイラクにとどまり、体を張って頑張っていたのかを思うと早期に派遣すべきだ。逃げ腰はテロリストの思うつぼ」。埼玉県所沢市の大学院生、岩佐千夏さん(23)は「安全が確保されてから協力する国を誰が信用するか。世界的視野で判断すべきだ」と訴える。
派遣に賛成、反対を問わず、小泉純一郎首相など国が説明責任を果たしていないとする意見も多い。賛成意見の横浜市の会社員、石原達之さん(51)も「日本人は国家も総理大臣も国の内外に説明不足と思う。言うべきことはどんどん主張してほしい」とのファクスを寄せた。(毎日新聞)
[12月3日12時55分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031203-00001059-mai-soci