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【バグダッド竹之内満】イラク駐留米軍などを攻撃するイラク人武装勢力には、攻撃を指揮し、資金調達をする首謀者が存在する可能性が出ている。AP通信が米駐留軍幹部の話として報じた。それによると、武装勢力は8〜12のグループに分けられ、それぞれに100人程度のメンバーがいるとみられる。首謀者が各グループに大まかな指示を与え、具体的な襲撃方法は実行犯に委ねられている可能性が大きいという。
駐留軍幹部によると、10月下旬にウルフォウィッツ米国防副長官が滞在していたバグダッドのホテルの砲撃テロで、旧フセイン政権の残存勢力とみられる12人が拘束されたが、この容疑者らがグループの一員である可能性があるという。また、30日起きたサマラ近郊での米軍とイラク武装勢力の大規模戦闘では、50人近い武装勢力が二手に分かれて待ち伏せするなど、一定の指示に従って攻撃を開始した形跡があった。
首謀者は数人いると考えられる。11月上旬の一連の攻撃の後、バグダッドでは数週間は平穏だった。同幹部は、これは米軍の掃討作戦を警戒する首謀者が(武装勢力に対し)表に出ないよう指示をしていたためだったとの見方を示した。
[毎日新聞12月2日] ( 2003-12-02-20:09 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031203k0000m030078000c.html