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【セッジフィールド=永田和男】「米英同盟関係はスコアカード(得点表)で示されるものではない」――。当地でブッシュ米大統領をもてなしたブレア英首相は21日、「英外交は対米追随ではないか」との記者団の問いに、色をなして強く反論した。
今回の米大統領訪英では、ブレア首相がイラク占領に一層の協力を表明したのに対し、ブッシュ大統領側は、国際テロ組織アル・カーイダのメンバーらを収容しているキューバ・グアンタナモ米軍基地からの英国人の対英移送や米国の鉄鋼セーフガード(緊急輸入制限)措置撤廃といった英国側要求に言質を与えず、英国内では「譲歩し過ぎ」との不満も高まっていた。
首相は「私も大多数の英国民も米国との同盟を誇りにしているのは、何か見返りがもらえると考えているからではない。父祖の世代(の世界大戦)と同様、この闘争(対テロ戦争)に両国が深く関与しているからだ」と強調した。
(2003/11/22/14:15 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031122i305.htm
※ グアンタナモ基地に不法監禁された英国人の問題や米国の貿易制限撤廃は、同盟の“見返り”といった話ではなく、主権国家として当然かつ正当な主張である。
主権国家の国民益がないがしろにされたままでも、同盟を結び、「この闘争(対テロ戦争)に深く関与」しなければならない理由を明確にしなければ、対米追随批判への反論にはならない。
主権国家として正当な主張の実現を“見返り”と呼ぶような人物を総理大臣にしたままにしておくと、国民はケツの毛羽どころか命までむしりとられることになる。