現在地 HOME > 掲示板 > 戦争43 > 1052.html ★阿修羅♪ |
|
【ジャカルタ=黒瀬悦成】インドネシアのジャカルタ高裁は、国家反逆罪などで今年9月に1審で禁固4年(求刑禁固15年)の実刑判決を受けた、東南アジアのテロ組織「ジェマア・イスラミア」(JI)の精神的指導者アブ・バカル・バシール師に対し、「国家転覆への関与が立証されていない」として1審判決を覆し、禁固3年に減刑する判決を言い渡した。検察当局が1日、明らかにした。判決は先月10日下されたが、公表されていなかった。
同師は1審判決で「JIの精神的指導者である証拠はない」とされ、今回の判決では国家反逆罪そのものが認定されなかった。禁固3年とした根拠は、入管法違反などの形式犯罪のみで、一連の判決はバシール師とテロとのかかわりを完全に否定するものだ。
しかし、米国や周辺国の治安当局および専門家は一様に、同師が「JIの指導者として様々なテロ活動に関与したのは明白だ」と主張しており、今回の判決が国際社会から激しい批判にさらされるのは確実。また、判決が、バシール師の後継者とされるアブ・ルスダン被告など他のJI指導者らの公判にも影響するのは必至と見られ、インドネシアと東南アジアに張り巡らされたJIのテロ・ネットワークの全容解明が一層困難になるのは避けられない情勢だ。
(2003/12/2/00:35 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20031201id28.htm