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【ロンドン=飯塚恵子】イラクで殺害された奥克彦・駐英参事官(45)と井ノ上正盛・駐イラク3等書記官(30)の遺族らが1日夜(日本時間2日朝)、クウェートに搬送された遺体引き取りのため、ロンドンのヒースロー空港を出発した。
「やはり、苦しんだのだろうか」――。
ロンドンに向かう成田空港内の控室で、外務省幹部が、集まった遺族9人に事件の概要を説明した。無残な最期の様子に遺族らからは悲痛な声があがった。
外務省側は、現時点では事件当時の状況が詳細に把握しきれていないことを告げたうえで、遺族らに2通りの説明を記した書類を配った。
一つは、食料を買うために停車した際、奥、井ノ上両氏が銃撃され、2人とも即死したケース。もう一つは、井ノ上氏は即死したが、奥氏は病院に搬送されるまで息があった――とする説明だった。
遺族らは「痛かっただろうに……」「長いこと苦しんだのだろうか」と悲しみにくれた様子だったという。
遺族は、ヒースロー空港に到着した後、クウェート行き飛行機に乗り継ぐまで空港そばのホテルで数時間休憩した。関係者の話によると、この時は「皆の涙が止まらなくなってしまい、とても部外者が部屋にいられる状況でなかった」という。
一方、外務省幹部には、先にクウェート入りし、2遺体に対面した外務省の田中政務官から2日未明に連絡が入った。奥参事官の遺体の損傷が特に激しく、政務官もショックを受けた様子だったという。
(2003/12/2/14:31 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031202i108.htm