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(回答先: <米国務長官>「イラク復興、国連に大きな役割」EU側と一致(毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 19 日 05:16:05)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031118-00000115-yom-int
【ブリュッセル=鶴原徹也】欧州連合(EU)外相理事会は18日、ブリュッセル入りしたパウエル米国務長官とイラク問題を中心に協議した。
EUは、イラク人への早期主権移譲を柱とする米国のイラク占領政策の転換を評価し、イラク復興と安定で国連が重要な役割を果たすことを確認した。この結果、米欧はイラク問題に協調して取り組む一歩を踏み出したと言える。
EU議長国・イタリアのフラティニ外相は協議終了後の共同記者会見で、「我々は米国の主権移譲プロセスを評価する。イラク問題の包括的枠組みでの国連の重要な役割を評価する」と述べ、協議が建設的に行われたと強調した。
パウエル長官は「米欧には時として意見の相違がある。だが、米欧がパートナーとして協力して初めて、我々は成功できる。今日の協議で米欧協力を一層効果的なものにできた」と総括した。その上で、先の政策転換発表の際にあいまいだった国連の役割に言及、「アナン国連事務総長が早急に新たな国連事務総長特別代表を任命、派遣することを望む」とし、「特別代表はイラクを占領する連合国暫定当局(CPA)とイラク人による統治評議会と協力し、基本法を含む主権移譲プロセスに関与する」と表明した。
米欧協調の最大のカギは「国連の役割」にあった。EUは主権移譲プロセスで「国連が重要な役割」を果たすことをイラク関与の条件としてきた。EUは協議を通じ、関与について前向きな交渉をする足がかりを得たと言える。
ただ、米国が主権移譲の時期を「来年6月末まで」としたことについては、EU内で評価が割れている。移譲時期の一層の前倒しを主張するフランスと、治安を考慮して移譲の実現性に慎重な英国との隔たりは大きい。
一方で、EUは当面の対イラク貢献策を検討し始めている。英フィナンシャル・タイムズ紙によると、英国が率先し、イラク治安部隊の訓練を引き受けようとする動きがEU加盟国内に出てきた。英軍が駐留するイラク・バスラだけでなく、イラク周辺のヨルダンやアラブ首長国連邦で訓練を実施する構想で、ドイツ、オーストリア、フィンランドなどが訓練担当者派遣の意思を示しているのに加え、フランスも前向きな姿勢を示しているという。
この日の共同記者会見では、ソラナEU共通外交・安保上級代表が「協議前よりも米欧関係は一層強化された」と発言するなど、米欧双方は“関係修復”を演出した。ただ、イラン核疑惑問題などでは、イランへの不信感を強める米国と、イランに対する関与を通じた問題対処を掲げるEUの相違は明確になった。(読売新聞)