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(回答先: <アフガン>外国人への攻撃強めるタリバン(毎日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 17 日 20:31:06)
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20031118k0000m030051003c.html
【イスラマバード西尾英之】アフガニスタン南東部のガズニ州で16日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフランス人女性職員、ベティナ・ゴアラさん(29)が射殺された事件は、イスラム武装勢力タリバンによる犯行の可能性が強い。タリバンは米軍、アフガン政府軍だけでなくアフガン復興にかかわる外国人への攻撃を繰り返してきた。イラク同様アフガンでも国連などを狙った攻撃が本格化すれば、国連主導のアフガン復興計画にも大きな影響が出るのは避けられない。
カブールの国連報道官は「犯人は調査中」としている。だがAFP通信によるとガズニ州当局者は同日、事件現場で2人の容疑者を拘束したことを明らかにするとともに「事件はタリバンによるもの」と語った。
01年11月に米軍の攻撃で政権を追われたタリバンは、今年に入り組織再建を進め急速に勢力を回復。東部から南部のパキスタン国境に近い地域を中心に、米軍、アフガン政府軍へのゲリラ攻撃を繰り返している。
その一方、タリバンは軍以外の国連や非政府組織(NGO)に対しても攻撃姿勢を強め、3月には国際赤十字のスイス人スタッフを殺害。その後もNGOのアフガン人スタッフが殺される事件などが相次いだ。
10月末にはアフガン復興のシンボル的存在の、カブールとカンダハルを結ぶ道路建設工事に携わるトルコ人技術者が誘拐された。また、今月11日にはガズニ州に隣接するカンダハルで国連事務所を狙った爆弾テロ事件が起きたばかりだ。
タリバンは米軍など外国軍の駐留に強い敵がい心を燃やすとともに、カルザイ政権と国連が進めるアフガン復興計画自体にも「民族やイスラムの価値観を破壊し、外国支配を強化するもの」と反発を強めている。
一部の地域では、アフガン人に対して外国人と働くこと自体を禁じ、従わない場合は外国人とともに殺害すると脅している。このためタリバンが活動する地域での国連や援助団体の活動は、極めて危険な状況に置かれているのが現実だ。
軍と違い、警備の手薄な国連や援助団体に対する個人テロを防ぐことは難しい。今回のような事件が相次げば、国際社会のアフガン復興支援活動は抜本的な見直しを迫られることになる。
[毎日新聞11月17日] ( 2003-11-17-21:07 )